雨シトシト
雨は午後から降りだして、久しぶりの雨です。
ふみは今日から学校が始まり、明日はランドセルのほかに、防災頭巾、道具箱、体操着、上履き、
傘、傘も忘れちゃいけません。
「ふみ、下校の時は、雨が降ってても、降ってなくても、傘、絶対忘れないでね、ちゃんと学童まで持って行くのよ」
やはり心配、筆箱にも、「かさ、カサ、傘、忘れないでね」と書いた付箋を貼ります。
今日は始業式なので、給食がなく、ふみが出たあと、わたしは学童へ、お弁当を届けに行きます。
それからわたしの初仕事です。
お手伝いにきてくださったNくんは、お母さんが、喘息によって咳が止まらなくて、夜中に眠れないほど、咳をしすぎで、脇あたりの肋骨が疲労骨折になり、体力奪われ、さらに肺炎になり、とてもたいへんだったと、話してくれました。
似てます、似てます。
ただわたしは、肺炎には、なりません、うん、そう決めてますから。
夕方、雨の中、ふみを連れてスイミングへ。
待合室でお母さんたちに、肋骨骨折中と言ったら、
「え?!」との声のあと、すぐ「咳でじゃない?咳でしょう、長かったもんね、咳で肋骨が疲労骨折はよく聞きますよね」
やっぱり、あるんですね。
みんなと談笑。
(おいおい、学校のことや人間関係の話しは、よしましょうよ、空気が険しくなるじゃありませんか)、わたしはザリガニの話を持ち出し、夏に冷やした水を入れると、しばらく気絶すると言ったら、みんな爆笑、さらにインコをお勧めして、「…ほんとうかわいいよ、だから、飼って〜」と言うと、
「あ〜、どうしよう…」と動揺するSさん。
スイミングが終わって、さすがこの雨の中、歩いて帰るのは、億劫になって、骨折中だし、タクシータクシー。
骨折に貼る痛み止の湿布、かぶれて。
「ふみ、ダブルパンチだねこれは」と言ったら、
「ダブルじゃないよ、三つもあるよ、咳喘息、疲労骨折、湿布かぶれ、ほら」と指を折りながらふみは楽しそうに挙げるパンチの数。
しかも「えっと、…」
なになに、探さないでよ、もうない、ない、
ま、一個増えても減っても、大した変わりはないわ。