快晴

今日は入院の日です。

去年から、だらだらと、やっとこの日がきました。


まず麻酔科で、全身麻酔の説明を長く詳しく受けました。


やはり、結構な手術だと感じました。



この季節、インフルエンザとか、風邪など、流行りの病気が多くて、
全身麻酔なので、ちょっと風邪気味でも、手術はキャンセルになります。

ふみは、診察を受け、だいじょうぶだとのことで、もう今日から、病棟から出られません。感染を防ぐためです。

わたしはまた、明日から暖かくなると聞いて、車椅子のお散歩とかができるかなって、思ってましたけど。


面会も、親以外、ガラス越しにしかできないですって。



ふみの手術は、予定だとお昼からでしたが、
前の手術がキャンセルになり、ふみは、8:45に繰り上げになりました。


親は、7時前に来て欲しいとのことです。

今晩は、付き添い不要だと、ふみは言っていて。


4人部屋の広々とした病室ですが、ふみともう一人、ふみより小さい男の子と、二人だけです。



ベッドのテレビ、画面を切り替えすると、病院の献立が出てきます。

画面をタッチして、お食事を、AかBか、選ぶことができるのです。

「でも、3時のおやつの献立、でないね」とふみが言ったら、

「それは毎日のお楽しみにしてて」と看護師さんが。

手術を受ける子の緊張をほぐすために、専門のスタッフが来て、ふみを連れて病棟見学し、明日の手術の部屋まで見に連れていってくれました。


病室に戻り、「ね、ふみ君、明日の手術なんだけどさ、説明してあげようか、なにをするとか」

「うん」

「ふみくん、写真と、人形と、どっちがいい?」

「それは写真がいいだろう」

「わかった。…、青い服を着てるのは、麻酔の先生で、ピンクの服は看護師さんね」

「ちょっと待って。なんでこの人バンザイのポーズしてるの?」とふみは一枚の集合の写真の中の、青い服を着てる、はしゃいでる男の先生を指さして、

「バンザイのポーズ?あ〜〜、そうだね」

「こんなことをして、手術とか、ちゃんとできるの?」

「え?ハハハ、だいじょうぶよ、だいじょうぶ、先生たちはみんな上手よ。ただ、手術というと、堅苦しいイメージがあるから…」スタッフの方は懸命にふみに説明をするのです。

それから、明日の麻酔に使う器具などの説明、体に貼るテープ、巻くコードの実物を箱から出して見せて、

そのたびに、ふみは手にして、写真を照合しながら、体に当てて、確認して。

ふみは、ああ見ても、結構な慎重派ですから。


夕飯は、もう選択時間が過ぎてしまったので、そのままの食事が来ました。 サバ・白菜の和え物ともう一品の和え物、おリンゴでした。

ふみは、白いごはんしか食べなかったのです。あとのは、全部苦手なもので。


同室のもう一人男の子は4歳。少し前から入院して、手術はまだ先です。

男の子は両足に義足のようなのを付けて、歩く時ちょっとふらふら。

お母さんが言うには、上に3年生のお兄ちゃんがいて、年中兄弟喧嘩してると。

でもその子はとてもそうは見えなく、優しくて、かわいくて。

ふみは、そのお母さんから折り紙をもらい、紙飛行機を作って、広々の病室で飛ばします。

すると男の子は、「ぼくにも作って」と言ったら、 ふみは心地よく応じて、それから二人で病室の中で紙飛行機を飛ばし合って、楽しんでました。

ふみは「君はそっちに立って」「君の番だ」とか言って、

男の子は「ぼくは“きみ”じゃないよ、ぼくは××だよ」

病室の広い窓から、遠く富士山が見えます。

今日は、ほんとうに雲一つない、素晴らしい青空です。



今日は、東日本大震災から3年目の日です。
病院で館内放送があって、14時46分、職員と来訪者、全員1分間黙祷。
その時間は、ふみはシャワーの最中で、パパがいうには、ふみ、髪も泡だらけのまま、きちんと手を合わせて黙祷をしました。



日が沈み、ふみを病室に残し、パパと帰ってきました。

明日は、7時前に病院に着きたいです。