日常

春らしくなって、
うちで、普通の日常生活を送って。

なんて素晴らしいことでしょう。





窓際のお花は、次から次咲いて。
萎れたのつまみ出して、その場所また新しい蕾が。



生命力って、素晴らしいことです。

ふみは、松葉杖を使うのどんどん上手になって、

トイレとか、普通に行けるようになりました。



朝は、入院前のように、宿題をやって、
土曜日の英語だって、行くつもりでいます。

水泳は、当分無理でしょうけど。



入院中、ふみの担任の先生が、どうしてもお見舞いに行きたいとおっしゃって、

わたしはお電話を差し上げて、病院は基本的に面会ができないことになってるとお伝えしました。

「ふみくんとお話をしたいのに、ガラス越しじゃ…」とN先生が残念がってました。


来週月曜は修了式です。

ふみと相談して、出ることと決め、それをまたN先生にお伝えしました。

「さすがふみくん」とN先生は喜んでらして。


教室は二階なので、行くのやめて、直接修了式が行われる体育館へ、わたしは車椅子を押して、行きます。






夜、お供物を買って、おそなえして、3人でお経をあげました。

ふみは、松葉杖なので、片手で手を“合わせて”、お経を唱え、最後は、感謝の言葉を述べました。









お供物は、「オリーブ大福」です。

小ぶりのつぶ餡の大福に、イタリア産のオリーブオイルをかけて食べるのです。


美味しいです。
大福に、オリーブオイル、なかなかの発想ですね。




ふみはパパと戦国武将の話しをして、
織田信長が、秀吉に、切腹しろと言ったのは、あれはほんとうかな」

「“せっぷく”じゃなくて、“いっぷく”と言ったんじゃないかな」とパパはいつもの調子。

ふみは笑う。

「ふみ、一服の意味、わかるの?」

「うん。たばこを吸うことでしょう」

「そうそう、たばこを吸って、一休みという意味。よく知ってるね、どこで聞いたの?」


「ダンイクマが、パイプで一服する」


團伊玖磨

小さい時に、パパは録画した音楽番組をふみに見せてました。



團伊玖磨を紹介してる番組を、ふみがよく理解して、よく記憶していることに、パパは感心してました。