たけの子
ベランダの姫りんご、花が咲きました。
姫りんごの木(植木鉢ですけど)、よくまあ、青々とした若葉が芽生え、お花まで。
ありがたいわ。
昨日、ふみが持って帰ってきた体育着を見てみたら、Kという名前が書いてます。Kくんのものでした。
Kくん、よりによって。
席が隣同士でもなく、ロッカーが隣同士でもないです。
なのになんで持って帰ったのか、よりによって。
すぐKくんのお母さんにメールをしましたが、返事はありませんでした。
Kくんは、体が小さく、大きい眼鏡をかけてる、若干遅れているような子です。
いつも楽しそうにいて、わたしにも声をかけたりしてくれます。
Kくんのお母さんは、よく教室まで来るそうです。
心配なのか、なにかあったのかは、その辺はよくわかりません。
わたしはKくんのお母さんと会うたびに、よくお礼を言われます。
ふみくんはうちのKのことをいつもいろいろよくしてくれます、いつも世話かけてます。
と。
2年生最後の保護者会、みんな一人一人お話しをして、Kくんのお母さんは、「うちはほぼ毎日帰ってきたら、今日も誰誰に怒られました、誰誰にイジワルされました、そんなのばかり…」
空気一瞬にシーンとなって、Kくんのお母さんも感じたのか、すぐ冗談で話を終わらせました。
わたしはその話が気になって、帰ってきて、ふみに言いました。
「ぼくはKくんにイジワルなんかしたことがないよ!」とふみが。
「わかってる。ふみのことを言ってるんじゃないけど、でもKくんのお母さんは、それなりにいろいろ感じて、今、敏感になってるみたい。Kくんのお母さんの気持ち、ママたちもわからない、その立場に立たないと、わからない部分がたくさんあるから。ただ本人はいろいろ感じてるのは事実だから。正しい、間違いとの問題じゃないから、本人がそう思ってる以上、みんな気を付けないと」
ふみは「わかった」と言いました。
木曜日の保護者会が終わって、Hくんのお母さんは、どうもKくんのお母さんは、引っ越ししたいというか、転校したいみたいだと、教えてくれました。
帰り道は、わたしはMくんの歌手のママと一緒に帰りました。
Kくんの話になって、
私たちから見て、大したことがない出来事も、Kくんのお母さんが重く受け止めてるかもしれない、
ほんとうに私たちが知らない出来事が存在するのかもしれない、
でも、人間社会はこんなもんで、いずれKくんは慣れなくちゃいけない、自分のキャラクターで、この社会でどう生きて行くのかは、あっちこちにぶつかって、 学ぶことじゃないかな、
と、Mくんのお母さんと二人で話してました。
よりによって、そのKくんの体育着を持って帰って、
隣同士でもなんでもなく、どういう間違いでこんなことになれるのかって、Kくんのお母さんは思ってるじゃないでしょうか。
じゃないとどうしてメールを無視にするでしょうか。
Kくんをイジワルしてると受け止めてるではないでしょうか。
Kくんのことをふみに言った矢先に、ふみがこんなことをしてくれるのは、なぜでしょうか。
「ママを困らせたいだけじゃない」と言わざるを得ない。
ふみのお陰で、人間関係を人一倍苦労と感じるわたしは、その苦労さらに倍増。
いろいろ考えて、苦しむわたしです。
今日は、英語が終わって、歩いて学校へ行くことにしました。
昨日洗濯したKくんの体育着をまず返そうと思って。
教室に入って、ロッカーに体育着が残ってるのは、ふみのだけでした。
つまり、ふみはKくんのとお互い取り違えではなく、ふみは自分の置いて、Kくんの持って帰って、
Kくんは、自分の体育着が無くなってる、とのことです。
あ〜、ややこしいことにならなきゃいいけど。
御所あたりでお散歩をして、ちょっとした竹藪で、竹の子が!
ふみ、素手で一本抜きました。
ほんとうに一番よい季節です。
ふみと学校の指定販売店へ、漢字のノートを買いに行き、
若い女性三人が、わたしたちに、すみませんと英語で声をかけてきました。
三人とも長い髪で、きれいな方たちで、大きいスーツケースを引っ張って、片言の日本語、流暢な英語、お互いは、台湾なまりの中国語。
あるホテルを訪ねて、ホテルの名前を見て、ふみもわたしも、すぐわかりました。
こじんまりした小さいホテルです。
「案内するよ」とふみは手に持ってる袋をわたしに、
お姉さんたちを案内しに行きました。
そういえば前も、男の人をたい焼き屋さんに案内をしてました。
スーパーによって、糠を少し頂いて、
ふみがとった竹の子を湯がいて、油揚げと、炊き込みご飯にしました。
取り立てだからか、とってもやわらかくて、美味しいです。
これは失敗じゃないかしら。
ケチャップを薄めて凍らした、って感じです。
なんでこのバージョンを開発したのでしょう。
罰ゲーム用だったりして。