月は真ん丸

一日ふみのことを考え、k君の体操着、だいじょうぶだったのかなって。


「こんにちは」、小学校高学年模様の自転車の男の子が、わたしの前に止まって、

あれ?誰だろう、この子、記憶ないですけどね。
「あの、ぼくは××××小学校の」

「あ、そう〜」ふみと同じ学校だ、「よろしくね。声かけてくれてありがとうね」

男の子は「はい」と言って、自転車を走らせた。

わたしのことを覚えてくれたんだ、わたしが学校に行った時でしょうか。嬉しいわ〜、けど、思い出せないや。



帰ってきたふみに、k君とのことをさっそく聞いたら、
だいじょうぶだったって。ふみはk君に「ごめんね」とあやまって、k君は「いいよ」と言ってくれた、とふみが。

連絡帳を見ると、担任もそう書いてくれました。「どうぞご安心ください」と。

安心しました。
くたびれました。