色鉛筆
ピンクなど、女の子と思わせる、例えそういう色の微かな線が入ってるだけでも、嫌がるふみです。
嫌がるから、絶対に使ってくれないです。
学校から、歯磨き1週間キャンペーンといったカードが配られまして、一日朝晩二回歯を磨いたら、カードの片面の紫陽花の花びらを、色鉛筆で色をつける、1週間完成したら、おうちの人がメッセージを書いて、本人も注意された点を書きます。
ふみは、色鉛筆で色を塗るのが面倒で、「ママがやってね」と、紺色の色鉛筆を渡してくれました。
紺色の二枚、紫の二枚、淡いピンクの二枚。
わたしは、丁寧に、紫陽花らしく、カード一面、きれいに咲かせました。
今日が提出日、ふみは、ふとカードの片面を見て、「なんでピンク?!紺だけと言ったじゃん!!消しゴムで全部消すから、もう、なんでこんなことするの…」
消すなんて、時間もないですし、色鉛筆だから、そう簡単に消せないもの。
ぶつぶつ文句を言いながら、ふみは登校。
夕方、雨の中のスイミング。
帰り道、「歯磨きカード、提出した?」とふみに聞いたら、
「うん」とふみは飲物を飲みながら。
なんと、提出する時に、みんなに、「これはママが塗ったから、ママが勝手に塗ったから」と一々説明したというのです。
ワケわからないわ。
紫陽花の色を忠実に再現して、それが誰がおかしいと思うものでしょうか。