お弁当
危険注意報が出てる高温です。
風が強く、雲一つない青空。
地面から照らされてる、白いギラギラの視界。
午前、仕事のお使いで銀行へ。
ひゃ〜、素晴らしい暑さだわ〜
立秋の直前、これがピークかしらね。
こんな暑さに、せかせかしたくない、余計におかしくなるから。
仕事場へも、ゆとりのある時間、ゆとりのある気分で向かいたいものです。
が、そうはいかないものです。
洗濯を干したり、お皿を洗ったり、着物を着たり、
予定通り終わって、予定通り出られる、
ふみはというと、エアコンの涼しい風の下で、ベッドに寝転がって、本を読んでる。
「ふみ、もう行くよ、用意した?靴下も履いてないじゃない」
しぶしぶとふみは動く。
理想としては、さっさと靴下を履いて、さっさとお弁当を保冷バッグに詰め、保冷剤代わりの冷凍ゼリーを上に置き、学童の連絡帳や、お勉強用のプリントが入ってる手提げを
持って、さっさと出ていく。
わたしはそう願いながら、玄関で待つ。
けど、現実と理想、あまりにも違って。
ふみは、ノロノロお弁当を保冷バッグに入れて、また取りだして、方向を換えて、また入れて、
今度はその保冷バッグごと、無理矢理に連絡帳などが入ってる手提げに詰めようとする。「このバッグは花柄だから嫌だ」だそうです。
入れるワケないじゃない!!
それに、そんなに自分の拘りを貫きたいなら、10分前からやって!!
「バッグの柄どうでもいいじゃない、もうママは遅刻する、走らなきゃならない、今日は危険なんだと言ってるから、走って死んじゃうよ」
「こんなの嫌、恥ずかしい!だから僕が入れるから。なんでそんな自分の都合ばかりなの?自己中心だよ」
……。
走って仕事へ、ぎりぎり遅刻しないで済みました。
どうか、早く、早く涼しくなってほしい。
パパが作った愛父弁当です。
とっても美味しそうで、わたしが持って行きたいぐらいでした。