ジンエン

10代から、好きな歌、今日、そのCDを入手。

この「塵縁」という歌は、いくら歳月が経っても、いまだにわたしのベスト。





塵縁とは、“俗世間とのかかわり”です。


塵縁は夢の如く
波乱含みで平穏を得難い
けど今になって、煙霧と同じく去りゆく

情も空に帰す 手を振る時の袖が起こした風に過ぎない、幽かな香りも、古い夢へ陥る


花は散り尽くし 憔悴しきって風の中に立てば
振り向くと 雨もなく晴れもない

明月に照らされる小さいおうち
心を開ける相手もいない この世には私の覚めていない夢が残っている

漫然としたこの長い人生路 行く先私は知らぬ

人の海に漂流し、情けの薄さを知り尽くし、真心を閉じて静寂になる、

風に任せ、花は咲いて花は散る 滄海桑田

柳絮が舞うこの町 沈黙のみ、キンモクセイの薫りが漂うのみ。





こうやって訳して見れば、だいぶニヒル的に映る。

けど元の言葉は、ただ侘び寂びで、美しい。


これからもわたしのベストでしょう、この塵縁は。



朝晩はいくらかラクになった。
夕べなんか、クーラーなしで寝て。


秋は、確実に少しずつ近付いている。


母と子の夏。