しばし

暑い日続いてます。

毎日の天気予報には、「明日、今日より1度低く、34度」との決まり文句のように、
けど、一日過ぎ、「今日は35度でした」との決まり文句のように。

まだ8月だから、仕方がないですけど、せめて少し爽やかさがほしい、真夏同様のむしむし、じめじめ、体、ついていけないわ〜


ふみ、昨日の学校のプールの検定に合格、「青色の2になったよ」

「すごいね」
けど、白や青がどうちがうのかは、まったくわからないや。


ふみ、甲子園に夢中。
応援する学校もあって、テレビを見ながら、ピッチャーになったり、バッターになったり。

甲子園ね〜、途中に画面を×年前のと取り替えでも、気づく人いるかなって、思って。



「 天つ風 雲のかよひ路 吹きとじよ をと めの姿 しばしとどめむ 」

ポリーは、ちょっとした長文を覚えるのが好きみたいで、ふみの“おでん”を一向に覚えようとしないが、
「天つ風〜」は大好き、でも、最後は、「ポリ、ポリ」を入れるのも欠かさず。


「鐘がなるなり、法隆寺ポリポリ」とか。


気が早い時には、「乙女の姿、しばし、ポリポリ」となってしまいます。


ポリーちゃんって、ほんとうにかわい子ちゃんなんだ。






今日から4日間、塾の夏休み集中講義の後半になります。


3時半にお迎えに行ったら、ふみと一緒に出てきたのは、ふみの小学校の同級生のK君とM君です。

ちょっとびっくり。
二人ともお行儀よくご挨拶をしてくれて。


M君、低い木に止まってたセミを掴み、3人の間で、そのセミを受け回して。

「かわいそうよ」とわたしが言ったら、


ふみはM君に「放していい?」と聞いて、
「いいよ」とのM君の言葉に、セミは曲線を描いて飛び去った。


道端に死んだ蝉が目立つようになって、トンボが飛ぶのを見かけるようになった。



今日はサックスのレッスンもあるので、3時のおやつは、パン屋さんで。

「K君とM君も一緒だったね、今日が初めて?」

「そうじゃないみたいよ、M君、先生たちをみんな知ってるもん」


そうか、今まで、曜日が違って、お互い知らなかったんだ。


そう言えばM君のママ、名前順でPTAをやるのを待ちきれず、去年、立候補したのです。


その理由はご本人は言わないが、
皆様がいうには、名前順でMさんに回ってくるのは、高学年の時になる、お受験したいなら、高学年の受験態勢の中、親はとてもPTAをやってられないからだと。

それでMさんは、さんざんバッシングを浴びて、名前順は名前順、お受験だのなんだの、みんなそれぞれの事情を克服して回ってくるのを待って、PTAを務めてたのだから、こんな自分の都合で…。

M君のお母さん、いっさい反論せず、マスクを付けて、下を向いてたのが、印象でした。


♪お受験のために、エンヤホラー



9月から、ふみはずっとM君とK君、曜日が同じくなるのかしら。
ふみ、とても喜んでおります。



パン屋で3時のおやつを頂いて、今度はサックスのレッスンへ。


“ド”の鍵は、ふみの小さい手にまだ遠い存在である。小指はかろうじ“ド”の鍵に届くが、うまく音が出せないのです。

また不機嫌になるかとハラハラして見てたら、ふみは、笑った、小さい声で「難しい」と。


「いいんだよ、できなくても、そういう日もあるんだからな、大人も同じだから」と先生は、にこにこと。


できた時は、M先生は親指と中指を鳴らして「バッチリ!」と笑顔で褒めてくれます。


レッスンが終わり、サックスのお掃除手入れしながら、ふみは、「ああ〜、もっとやりたかったな〜」とつぶやく。

先生は笑う。


「あ、先生、今日は曲をやるの言ってたのに」

「え?そう言ってた?アハハハ、違うことをやっちゃったね、ごめんごめん、曲、やりたかった?」


まだ不機嫌そうに“別に”とでも言うかと思ったら、
ふみ、素直に大きい声で「はい!」と答えました。

先生はさらに笑って、「ごめんごめん」とふみの頭を軽く撫でて、「や〜、もう、孫みたいな年齢だもんな、まだ孫はいないけど、ハハハ」

ま、ま、孫?


出てきたら、ふみに「M先生、ふみのことを、孫ぐらいの年齢だとおっしゃってたね、ちょっとびっくりしたね」

「M先生は、う…ん、56?、ぐらいかな、それぐらいに見える、ぼくのおじいちゃんには、おかしいね」

「それより、M先生から見れば、ママは、娘の年齢に見えるんだ、オホホホ」

「考えすぎ!」

はい。失礼いたしました。




蝉時雨。



サックスのレッスンの帰路。


秋の空だにゃ〜