果物

立派なかぼちゃを一個丸ごと頂いて。
さっそく煮て、新鮮な味ですこと!


ふるさとは夏が短く、お野菜や果物、その短い間に、精一杯濃厚な味をだします。

人々は、精一杯その生命力を頂きます。


来日当初、スーパーで、西瓜が一切れ一切れで売られてるのを見て、とても驚いたの覚えてます、(ここの方たち、貧しいなのかな)って。


ふるさとの夏に、まず西瓜は家中に転がってました。
食後、誰も西瓜を食べたい人がいないなら、わたしは、もう一切れ一切れに切るの面倒くさくなり、真ん中から半分に切って、スプーンで食べるのです。

芯の甘い部分を食べたら、もう残りのまだ充分甘いのを捨ててしまうことは、よくありました。

桃だって、堅いタイプ、柔らかいタイプ、
一個二個で売るではなくて、キロ数で売ります。

梨は、日本の幸水梨のような、しゃきしゃきするのもあれば、“香水梨”という、小振りの、皮が薄く、中身はねっとり、ほんとうに香水のような強い香りのもありました。

わたしは梨は特に好きではなかったですが。


葡萄もいろいろ、紫色に翡翠色。真ん丸に楕円に細長いの。


メロンだっていろんな種類、中に小振りの皮ごと食べれる種類もあって、労働者の男の人たちは、よくそれを袖にちょっと拭いて、豪快にかじるのです。

ふるさとは、昼夜の温度差が大きく、果物の糖度が高く、味は濃厚。


果物は、皮を剥いて食べることをしないです。ほとんど皮ごと頂くのが普通でした。


今も同じく、わたしは葡萄を、皮ごと食べます。

リンゴの皮も大好きです。
人参もきゅうりも、トマトも。


お肉はほとんど頂けない、近年はお米もあまり食が進まない、けど、お野菜と果物は大好きです。
いくらでも食べられます。


あれ?仙人を目指してる?(*^O^*)

違う違う。結果的にそうなっただけや。



今思えば、ふるさとにいた時は、果物は贅沢でしたわ。




今日はずっと曇って、しとしとの雨、降ったりやんだり。
だいぶ涼しいです。



道端に落ちた蝉。