なり
ネイルを、秋らしくしてもらいました。
ずっと続いてた、しとしとの雨、夜中になると、ザーザーと降ってきて、夜が明けたら、また静かになりました。
町の人々の装いも、秋らしくなってきまして。
土曜日の今日、朝、ふみと英語教室へ向かう途中、お父さんやお母さんたち、自転車に乗って、後ろは我が子、前はレッスンバッグ、音楽か、スイミングかに、懸命にペダルを漕いで、そばを通ります。
涼しくなって、ほんとうに助かります。
英語が終わって、お昼を頂いて、すぐスイミングへ。今週は土曜日に振替したから。
待合室では、土日は相変わらず小さい子が多くて、わーわー騒いでる。
開始20分から、一人お父さんがハアハア言いながら、子供を連れて入ってきました。
子供は半泣きで、「パパのせいだからね、パパのせい…」
「もうそれを言うなっ!」お父さんはドタバタと子供を着替えをさせてる。
「もう始まったよ、始まったよ、パパのせいで…」
「言うなっ! もう」
なんとか着替えをさせて、お父さんはプールへ繋がるドアを開け、「すみませんー、×××でーす」。
後ろから、あるお父さんと、あるお母さんがお喋りしてるのが聞こえてきて。
「えっ?学校、1日からですか?うちは25日でしたよ」
「区によって違いますね、冷房化が進んでる区は早く始まるんじゃないかな」
「それだけじゃないと思うよ、今ほとんど冷房だと思うけど」
「夏休みの宿題、どうでした?うちはたいへんでしたよ、とくに24日なんか、戦争状態」
「同じです同じです、なんなんでしょうね、早くやれば済んだ話しなのに。でもね、うちの学校は、もう、宿題が終わらないなら、それはそれでいいみたいな感じですよ、先生はあまり言わないみたいですよ」
「公立ってそんなもんですよね。うちのもそう、学校にさえ来てれば、義務教育さえ受けてれば、それでいいみたいな。勉強は、各家庭によって、やりたいなら、その親が各自でがんばれー、みたいな、そんなもんですよね。」
「結局、親がたいへんですよね」
「そうですよ」
…。
なんだか眠くてたまらないわたしでした。夕べは雨の音で目覚めたりしたからかしら。
この前、
なにかの話をして、ふみが「…ドロボウが、汚いなりして…」と言ったら、
パパが、「おっ、“汚いなり”、いいね、なんとかな“なり”という言い回しを使うなんて」
なんとかな“なり”、その言い回し、知らないわたしでした。
ふみ、落語が好きだから、そんな言い回しを覚えたんでしょう。
格好いいね、ふみ、さりげなくそんな言い方を使うのは。
木槿に止まる蝶々。
枝の上の松ぼっくり。
地面に落ちる茶色の松ぼっくりはよく見かけますけど、枝の上の松ぼっくり!
写真を見て、パパは、「トトロみたいだね」と。
なるほど。
久しぶりに晴れたわ。
スイミングスクールの更衣室のどこかで、パンツを無くしたふみ。
何回目かしらね、パンツ、水着、靴下…。
一時収まったと思ったら、今日また。
「このほうが涼しいや、ハハハハ」、直にズボンを穿いたふみは、愉快である。