まいせん

知人がマイセン展を観に行ったと言うので、わたしは無性に観に行きたくなり、頭にいろんな磁器を浮かばせながら、ふみに、「マイセンって、知ってる?」と聞いたら、

「うん、知ってる。あのおいしいカツサンドの、豚カツ屋さんでしょう?」

それは…、まい泉じゃない。

同じ“まいせん”だけど、カツサンドのおいしい“まいせん”しか知らないなら、困るわ。

今日、ふみとデパートのマイセン展に行きました。

入ってまもなく、初老の紳士的なデパートの方が近付いて、「マイセン、お詳しいですか」と、

「いいえ、全然です」と答えましたら、その方、ずっとついて、いろいろ詳しく解説してくださいました。

ため息つくばかりでした。

マイセンの作品、こんなに幅広いとは、存じておりませんでした。



解説を聞きながら、ふみも興味津々でした。



作品も素晴らしい、値段も素晴らしいですこと 。

目の保養、目の保養。


帰ってきて、ふみは「今日は大相撲の初日だ!」と、急いで宿題の作文を書いて、テレビの前に座り込んだのです。







夕べ付けた半襟です。


この櫛は、本鼈甲です。

小さく薄く、髪飾りには、地味過ぎますね。