みっこく

「こんなダブダブのなら、カンチョウされても痛くないな」と、ふみはパジャマのズボンを上げながらいう。

カンチョウ!?

さりげなく「カンチョウって、学校でやってるの?」

「うん」

「へぇ〜、みんな?」

「Yくんがね、やり始めて、やり返ししてる、みんなやってるよ」

北九州からきたYくんは、ふみの大の仲良し。北九州の学校はカンチョウは普通にやってるとYくんが。


(*_*)


翌日、時間割表で確認して、図工の時間に、わたしは学校に、担任の先生に電話を入れる。

「…先生、ちょっと大袈裟かもしれませんが、もうわたし、敏感になっているのかもしれませんが、とにかくケガしたり、ケガをさせたり、もうどちらも、もう耐えられないといいますか…」


夕方、先生からお電話、
下校後、男子だけ残して、カンチョウの実態について、話し合いました。

カンチョウしたクラスの男子生徒は、約9割。
カンチョウの発想及び行動を持ち込んだのは、Yくん。
やられた人はやり返す、だんだん拡げて。

されるほうもするほうも、ケガするおそれがあるので、やめるように約束してもらった。

との内容です。
「お母様、ほんとうにありがとうございます。私はまったく把握してなくて、助かりました」と先生が。


帰ってきたふみに、「今日、学校で何かあった?」

「いや、別に」


ヘヘへ