あわや

ネイルサロンで、爪のジェルを付け替えることに。

いつも真っ赤のに憧れ、いつもなかなかできなくて。
じきクリスマスですし、きれいな赤にしようと、ぎりぎりのときに、
ぎゃー、来週月曜日は学校の個人面談があるんだわ!
赤はダメよ。

白にしました。
真っ白は抵抗がありますが、アイボリーの柔らかさなら。


ガムが食べたいとふみが言うから、好きなガムを買わせました。
箱の中、飴玉のようなガムがガシャガシャ、ガシャガシャ。

「おっ、S君」
「あ、ふみ君。おれ、水泳やめた」
「え?なんで?」
「うん、前から決めたんだ、妹まだやってる」
「ガム、要る?」
「いいの?」
「いいよ」、ふみは片手荷物を持っているから、箱からガムを出すのできない、そのままガシャガシャと鳴っているガムの箱をS君を渡しました。
受け取ったS君、「ありがとう」と箱をガシャガシャと鳴らしながら、喜んでました。

きっと、S君は箱を開けてガムを一個だけ取ると思ったに違いない。ふみは一瞬戸惑った。
でも、ほんの一瞬だった。すぐ、ふみは、喜んでるS君に、「おっ。じゃね、バイバイ」と笑顔で、
「バイバイ」とS君。

「へぇ〜、ふみ、えらいね。どうするんだろうねって見てたけど」とわたしが言うと。
「いいんだいいんだ」とふみは。