忍ばず

千駄木は、初めて行く街。

老舗がいっぱいあって、古い町並み、風情たっぷり。

暮らしやすそうで、人情溢れ。

こんな町、暮らしてみたいものである。


そんな千駄木でぶらぶらして、あれ?この方向、だいじょうぶかしら、
ふみは「交番で聞いてみようよ、ね?聞こう、違うような気がするから、ね、聞こう」

ふみは、わたしを、相当信用してないみたい。

お廻りさんを聞いたら、なんと、行きたい場所と正反対。

「それは文京区ですよ、ここは台東区
だって。


キャンプのお兄ちゃんたちと久しぶりの再会。
「よっ、ふみ、元気?」
「あんま元気じゃない」
「元気じゃない?ふみに限ってありえないでしょう」
「え?眼鏡をかけるようになったの?」
「ははは、かけるようになったじゃなくて、ずっと目が悪いよ、キャンプの時は、コンタクトだった」


約2時間過ごして、出てきたら、寒い寒い、外はいつの間にか寒くなって、雨も時折パラパラ。

歩いて帰ろうとの気持ちがなぜか変わりがなく。
今川焼屋さんのおじさんに、だいたいの方向を聞いて、「かなり遠いよ、歩くのは」とおじさんが。

千駄木から根津、上野まで、寒さの中、歩きました。




不忍池



柳が美しい。枯れた枝でも。美しい。



道を横断する鴨。


秋になると、一面の蓮。


上野から、電車に乗りました。