ありがとう

いろんなヘアークリームを使ってましたが、やはり椿の油に戻ります。

ありがたく、これからも使い続けます。



夜の7時半、ふみをお迎えに、パパは塾へ行きました。

20分ぐらい経ってから、二人は帰ってきました。
ちょっと遅かったなって、ふみに「お帰りなさい」と言ったら、
ふみ、声を上げて笑って、とまらないのです。

話を聞くと、パパとうちの近くまで来た時、ふみ、お弁当箱と水筒を入れる手提げを、忘れ物したのを気付いて、
ほぼ毎回忘れ物するので、おかしくて、その上、塾に取りに行く時に見た光景は、
担任の先生がごしごしと、ふみのお弁当箱を洗っているところでした。

さらにおかしくて、笑い出しながらふみは先生に、「なにをしてるんですか?」と、

「戻って来ると思わなかったから。それより、この場合、“ありがとう”と言うべきじゃないの?」と、先生も笑ったそうです。


「ちょ〜うけるぅ」とふみは転がって笑ってます。


え〜、申し訳ないですよ。笑うより、これはちゃんと先生に、あやまるのと、お礼を申し上げないと。

ランドセルの筆箱を開け、鉛筆を削る。

「はい」とふみは一枚の紙をわたしに差し出して、
「なに?」

「引っ越しの予定あるかどうかの調査」

「ふうん」

「ふうんじゃないよ、とうに前に配ったものよ、明日が提出の期限。ママはまた無くしてるんじゃないかって、念のためもう一枚もらったよ」

「だってうち、引っ越しの予定なんかないもん」

「ほらね、捨てたんじゃないかって思ったよ。すぐ捨てるから、引っ越しするもしないも、提出しないとだめなの! なんでもすぐ捨てるから、ママは」

あららら、ほんとうだわ、予定ないのも、ないのところにチェック入れないとダメですね。

これは何回目かしら、ふみのことを言う場合じゃないわ。わたしがまずしっかりしなくちゃ。