今年は遅め
暖かくなったり、また寒くなったり。
今年の桜は、当初予想の26日より、若干遅くなるって。
お舟に乗って、運河を下って、お花見しようと知人は言うけれど、もう何カ月も前に、チケットが取れない状態なんです。
とりあえず、桜を帯に。
今日は、Fさんからまたまた衝撃な話を伺いました。
野宿したりするんですって。
(はっ?)聞き間違えたかと思いました。
「のっ、野宿?!どこで?えっと、公園とかですか」
「公園はだめっすよ。ようは、屋根のあるところっすよ」
「だいじょうぶですか」
「野宿がですか?だいじょうぶっすよ。ちょっと寒いけど、安全っすよ」
このFさん、小説にしかいないような人物です、本物のデラシネです。
東京でふらふら20年、あらゆる職業を経験、4畳半の部屋で風呂なし、
健康保険もなし、「あ、ぼく、病気しないっす」、だそうで。
わたしと同じぐらい年齢で、ここまで放浪癖の方、初めてです。
「中国にも行ったんですけどね、雲南省、それからスペインに行こうと、なんか疲れて、そのまま雲南省に残って、中国語を勉強したりして、金を使いきって、帰ってきたっす」
「日本料理の板前も4年間やったんだけど、天ぷらで挫折して…」
「塾の先生の時は給料がよかったっすよ…」
「や〜、一ヵ所じーっといるの向いてないっすよ。それがダメっすね。わかってるんっすよ、わかってるけど、どうしようもないっすよ…」
ホームレスと紙一重だなって、思いましたが、まさか野宿すでにしたとは。
開いてる口がふさがらないわ。
わたしのご飯茶わんを指さして、「え?!これしかくわないっすか?!米、嫌いっすか?!」とFさん、
びっくりして、茶碗を小さ目のにしました。そうすると、中のご飯を多く見えるからと思いまして。
生れて、人に自分のご飯茶碗を指さされて、あんな勢いで言われるのは、初めてで、ちょっと衝撃で、なにも答えられなかったです。
や〜、世の中、いろんな方いらっしゃいますね。小説の中のような人物が、現実に目の前でお話しするなんて、思いもしなかったです。
これからも、Fさんの放浪を、ちょっと楽しみです。最後は、どこまで流れるのでしょう。
人間って、面白いものですね。