おにぎり

今日は学校の保護者会があって、新学期ですから、新しい担任にも初めてお会いしますし、
午後、学校へ行きました。

玄関でばったりと新しい校長先生に会いました。
「あっ、今年から、よろしくお願いいたします」と深々とおじきをされて、

恐れ入ります。「こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします」とわたしも深々とおじきを。


新しいクラス、40人も。

ふみは、担任の先生が女性のN先生としか言ってなくて、どなたかしら、聞いたことのない名前で。


今日お会いしたらびっくり、S先生ではありませんか、結婚して名字をSからNになっただけです。

ふみ、そういえばいいのに。

N先生、この学校では5年目だが、ふみの担任は初めてです。


先生は若いですが、落ち着いてる先生です。

4年生の特徴として、まず男子女子とも理屈っぽくなる、と、

あとは、早い子はもう思春期に入る、と。

し、思春期!?
ひゃ〜 まだまだ小さい子どもとばかり思って。


漢方的の考えですと、
人間は、思春期と老年期は、頭と体が統一していない時期です。
頭はまだ幼い、体は成長して、のは思春期、
頭はまだ自分が若いと認識して、体は老いてきてる、のは老年期。

この頭と体の釣り合わないにより、人間は体や精神的の病いが生じやすい。

だそうです。


人間の誰もが通り道ですけどね。


校庭で歩いてたら、「××さん〜」と呼ばれて、振り向いたら、Uくんのお母さん。

「××さん、お会いして安心しました、二回も保護者会にお出になってなくて、もしかしてうちのせいかなっと、あれは子供の遊びの延長ですから、ほんとうに気になさらないでくださいね、本人同士はとうに仲良くなってますから、お母さまだけまだ気になさってるんじゃないかなって、私は気になって、気になって…」


なにも言えず、なぜか涙が滲んできました。

ふみがUくんとトラブルがあって、主にふみが悪いから、Uくんのお母さんにあやまって、担任の先生にあやまって、

あれから、確かにわたしは、保護者会は、二回も躊躇して、行かないことにしてました。

実際は大したことはないとわかりながら。

Uくんのお母さんにそう言われて、なんだか、ほっとしたというか、なんというか、涙が…。

Uくんのお母さんが「やだ〜、ちょっと、私も…」と目頭が赤くなって。


なにやってるんでしょう、と、二人また笑って、いやね〜

校門の隅っこ、アジサイが咲いてます!

いくらなんでも、ちょっと早いのでは。



今日は塾のある日です。

おにぎり屋さんから、大きいエビの入ってるおにぎりを買って、パパの分も買いました。
夕方は、わたしはヨガですから。


しまった、Sくんのおにぎり、忘れました。

Sくんはいつも学童から直接塾に行くので、おにぎりを持たないで、塾が終わって帰ってから食べるのです。

でもやっぱりお腹が空くのかな、ふみのおにぎりを食べたい食べたいと言って、それからは、いつもSくんのおにぎりも用意することにしています。


今日は大きいエビの入ってるおにぎりで、いかにもおいしそう、なのにSくんに別のおにぎりを渡すのは、よくないなって。

自分はいいの食べる、あなたにただであげてるんだから、文句ないでしょ、みたいなのは、わたしはできないわ〜

だったらあげないほうがよっぽどいいわ、差を付けるのは、人をキズつけるのですから。


パパは、自分のエビおにぎりも、ふみに持たしたのです。

するとふみとSくんは、仲良く同じおにぎりを食べられますから。


夜、帰ってきたふみは、Sくんは今日、喜んでおにぎりを食べましたが、“今日で最後、もう要らないから”、とSくんが言ったそうです。


「そう〜、なんでだろう」

「家の人に言ったんじゃないの?それで家の人になんじゃらかんじゃらって言われたんじゃないの?」とふみが、

「で、ふみはどう言ったの?」

「“そう”、だけ言ったよ」

「何でって、聞かなかったの?」

「聞かないよ、言いたいなら言ってるし、そんなの聞いたら面倒に決まってるよ」


「そう〜」