今日も草履で

下高井戸から、東急世田谷線に乗り換えて、松陰神社前駅へ向かいます。


東急世田谷線は、かわいい小さい電車で、二両ほどしかないです。


好きだわ。こういう古き良き、という町並みが。


ちょうどお昼になって、なにを食べようかと、ふみ、わたしのことを配慮する気配もなく、入ったのは、


わたしなら、冷たい蕎麦を、とのほうがいいのにな〜
なんでもふみに合わせないと。


手作りの味は、なかなか美味しいです。


小さい女の子が食べ物を運んだり、休日だから、おうちのお手伝いかな。

「鉄板が熱いので、お気をつけてください」、小学校4年生という姉のほうが、


よくもジュージュー鳴ってる鉄板を運ばせてますこと。

ふみなら絶対無理だわ、頭より体がさきに動いてしまうんですから。


妹さんは、サラダを運んだり。


お父さんが身を乗り出して、カウンター席に座るふみに、「ご飯、大盛りもできますけど」と、

「普通盛りで」とふみ。


ふみがわたしに「どうせママはご飯が食べられないから、僕がその分を食べないと」


この頃、外食だと、おかずは食べますが、ご飯、半分以上ふみをお願いしてます。




松陰神社に着きました。




人が多かった、大河ドラマの影響でしょう。



松陰のお墓で手を合わせれば、周りから、ため息が漏れるのが聞こえて。

やはり、残念ですね、松陰の死というか、短い人生というか。



絵馬を描きたいとふみが。

絵馬に、“志”が書いてあるのを見て、止めさせました。

松陰の志、松陰のやり方、感心できないですから、わたしは。




それから豪徳寺へ向かって歩くことに。


大体の方向を、小さい売店の女性から伺って、ふみと歩きだします。


今日も真夏日です。

今日はわたしは着物の単衣にしてます。それでも暑い、まるで梅雨明けの時季のような。


ガリガリ君を買ってあげたら、ふみは大喜び。




途中、路に自信がなくなり、ふみに言ったら、制服を着てる、職員っぽい女性に、ふみが「すみません、豪徳寺に行きたいんですけど」と、


女性が「豪徳寺、駅じゃなくて、お寺のほうですね」と言った途端、


一人初老の男性が、「豪徳寺豪徳寺に行きたいの?歩いて?豪徳寺はね…」
と路を詳しく教えて下さって、


その方の教えた通りに歩きだし、わたしは「世話好きな方ですね、あの女性が教えようとしていたのに」


「絡んでくると思ったよ」とふみが、

「どうして?」


「老人って、大体何でも口を出したいのだ」


(*^O^*)「そんな〜」


「そういう人いると思わない?自分と関係あるかないか、とにかく何でも絡んで、何でも口を出したい、教えたいみたいな。パパは、なんでも絡みたくないタイプだけど」ふみは淡々と。


ハハハハ


閑静な住宅街を、わたしは日傘で、ふみは帽子で。



豪徳寺にたどり着きました。




豪徳寺、ひろくて、立派なお寺です。
荘厳な雰囲気の境内に、井伊直弼のお墓もありました。


吉田松陰のお墓と、井伊直弼のお墓、こんなに近くとは、ご本人たち、思いもしなかったのかもしれないですね。





緑のきれいな、日差しの眩しい5月です。

宮の坂駅から、また東急世田谷線に乗って、帰路。


今日も1万歩あまり歩きました。