お花
今日から、ふみは月に一回の生花を習うことに。来年までです。
隣の駅にある、××派の本部で。
今日はその初日です。
朝早々、駅からちょっと歩く場所なんです。
暑くて、今日も真夏日で。
ふみは、 やりたくないと言ってますけれど、
前、わたしと生花展を観に行ったときは、わりと興味津々でした、
その生花展はたまたまその派のでした。
××派の生花は、あまりチマチマな感じがなく、枝とか、自然のままにいかせて、その豪快な雰囲気が、ふみは好きみたいです。
今朝、着きましたから、生徒さんは、いいところのお嬢さんばかり、男の子、ふみ一人じゃないかしら。
先生がふみを見た途端、「××さんですね」と迷わずに仰ってましたから。
ふみは、一番前の端っこの席を選びました。
「真ん中は、いやなの?」と聞いたら、
「ここだけがの黒のだもん」とふみが。
花器の色です。
ふみは黒が好きなんです。
近くのカフェに座って、ふみを待つことに。
暑いですね〜、今日も。
夏に、国立劇場で、歌舞伎の勉強もあります。最後は国立劇場の小ホールの発表もあります。
それを応募してみました、抽選で当たるかどうかはわかりませんが。
当たったらいいな〜って、思っております。
ふみは、歌舞伎に興味ないと言ってましたけど、刀の使い方もあると聞いて、心が動いたのです。
約二時間、ふみたちは今日の勉強が終わりました。
その生花会館の大理石の階段を上がって、ふみをお迎えに。
ふみ以外、もう一人男の子がいました。
眼鏡の優しそうな男の子です。
名前を見ると、なにか由緒正しい家柄に付けられた名前のようで、いい感じを受けました。
お昼は、 神楽坂の回転寿司屋さんに入りました。
ふみ、13皿平らげて、カニ汁お椀いっぱい、「これぐらい食べられないなら、恥だよ」と。
や〜、びっくり。
わたし、ふみと回転寿司屋さんに最後に入ったのは、いつだろう、とにかくその時のふみは、この半分も食べていないと思います。
これが中學校になったら、どうなるのでしょう。こわいこわい。
「R君ね、お昼ね、お母さんと焼肉屋さんで食べたんだって、でね、R君がね、一人3人前も食べたんだって…」
ふみたちの動きを見れば、3人前の焼肉も、13皿の回転寿司も、そりゃ当たり前でしょうね。
「で、生花はどうだった?」
「楽しかった、思ったより」とふみが。
「ぼくがね、器の足元に、菊をいっぱい差したのね、ぼくが生けたのを、先生が見たら、“これは豪快すぎる!”って言ってね、菊を抜いて捨てた、ハハハハ」
「えぇ〜、そう〜」
「ぼく、生花に向いてるかな」
「どうして?」
「女の子たち、みんなきれいに生けてるよ」
「女の子と同じ感じのやったら、失敗じゃない?ふみはふみの個性があるから、ふみらしい生花をしないと、まわりと同じなら、面白くもなにもないから」
「うん」
今日使ったリアトリス、芍薬、小菊、を大量に頂いて帰ってきました。
ふみは児童館に遊びに行って、わたしは、知人との約束で、日本橋高島屋へ、琳派展を観に出掛けました。
いつもなら、外出して、戻って、また外出は、考えられないですけど、今日は、頑張りました。
琳派の絵、どれも好みです。
そのわびさび感に、惚れ惚れです。
ふみが帰って来る前に戻ってきて、
今日は、1万2千歩あまり歩きました。