てるてる坊主

紫陽花は大好きなお花です。

ピンク系のではなく、わたしの紫陽花は、青か淡い紫に限ります。




ふみが蒔いた種は、順調に芽生えてきました。
スープセロリ。

ふみは毎日霧吹きをやって。



夕べ、パパが空豆ムースを作りました。
牛乳の分量は前回より少し多目に、ゼラチンを前回より若干少な目に、
すると滑らかで、まろやかで。

空豆、いいですね〜





蒸し暑い今日は、ふみは朝からチュン太郎の世話をしに学校へ行くと言って、

ちょっと風邪気味のわたしは、だらだらと仕度して、出掛けるのも、昼近くなりました。


正門が鍵をかけられて、ふみがインタホンを押し「4年×組の××です。雀の世話をしにきました」と言ったら、インタホンから「はい。どうぞ」との声と同時に、鍵が“ガチャっ”と開きました。



受付の事務の方が、「雀?うん、なんか、死んだみたいよ」とあっさり。

受付の事務の方、新しい顔です。「大島ですか、大島紬、そうでしょ、や〜、もう、なかなか見ないですね、こんなに着こなしてるのは」とわたしに向かって。
6、70ぐらいの男性で、話し好きな様子です。前の方もそうでした。


そんな着物の話しではなく、雀が、死んだ?!

ふみ、唖然として、箱もなくなってると見て、ふみは、「いいよ、帰るよ」と、悲しそうな顔を一瞬見せました。



そんな、確かめもせず。

「死んだというのは、今日でしょうか」とわたしが訊ねたら、

「なんかね、そうみたいですよ。ひろばで遊んでる女の子たちが、死んだ死んだと言って、どこかで埋めたんじゃないかな。聞いて来ましょうか」


「ふみ、行きましょう、一緒に」

「いい、帰るよ、もういいよ」


「じゃ、ふみ、待ってて、ママが行ってくるね」仕方なくわたしは事務の方と、“放課後広場”まで向かいました。



ひろばで遊んでる子供に、3人知ってる女の子がいて「ふみくんのママ」と走ってきました。

事務の方が訊ねたら、女の子たちは、

「違うよ、死んだのは、カラスの子。ふみくんたち飼ってる雀じゃないよ。死んだ子はカラスの子で、真っ黒なの。しばらくは生きてたけど、今日死んだ。みんなで埋めたの。臭かった、生臭かったよ、あのカラスの子は…」


急いで玄関に戻って、ふみに伝え、
じゃ、雀は?との時、校長先生が降りてらして、「雀は、Sさんが引き取った」
Sさんは、5年生らしいです。


「なんでですか、ぼくたちが飼ってるのに」


「あ、それはね、まず、拾ったのは、U君ですね?U君が引き取る権利があるのに、U君が引き取らなかったね。次に引き取りたいと言い出したのは、Sさんです。学校としては、親の承諾がないと渡せないから、Sさんは、今日、お母さんと一緒にきて、お母さんの承諾を得て、引き渡しました。ふみくんたちは、引き取りたいと言ってないですし、言ったのは、Sさんが一番最初ですから」


ひゃ〜、素晴らしい〜、なんでもルールがあって、なんでもルールに従って、こうやってトラブルを防ぐのね。


納得せざるをえないふみは、小さい声で「じゃ、餌は?ぼくのだよ、餌を返してよ」

「ふみ」と、わたしは小さい声でふみを制止して。


帰り道に、「ふみの気持ちはわかるよ、わかるけど、ふみは自分の気持ちだけ考えてたね。一番考えないといけないのは、チュン太郎でしょう、どうやったら、チュン太郎に一番いいのか、そりゃ誰かが引き取るの一番いいじゃない?ケガをしてるなら、動物病院に連れて行くとか、手当てしないとダメでしょう。ふみの気持ちより、チュン太郎の幸せが全てでしょう…」

うちに帰ってきても、繰り返しふみに言い聞かせて。



明日は、雨だそうで。

降る時間帯や、ここは降るかどうかなど、微妙です。


雨降らないでほしいな〜、明日は涼しいが、運動会の振り替えの火曜日は、30度だもの。

ふみは、やはりがっかりだったけど、でも、よかったですね。
ケガをしてるなら、引き取った人は、動物病院に連れて行くんでしょうね。