儚い

今朝、またスマホを棒に縛って、ツバメのいるお寺の駐車場へ。

親鳥が巣の上に座ってました。しばらくしたら、親鳥は外へ飛んでいきました。

チャンスだと思って、急いで棒を伸ばして、セルフタイマーで撮影。

たまご、ありました!一個だけですけど。

嬉しくて、ちょうど近くにいた真成院出入りの大工さんの方にも写真を見せて、

そうしたら、大工さんが、「これ、孵らない卵だよ」との冷ややかな一言。

え!?「かえらないって、巣立ちしたら、もう帰って来ないとのことですか」


「違う違う、かえらない、孵化しない、もう、腐ってんだよ」

「く、腐ってるって…」

「卵、孵化するまで2週間ぐらいかかるんだよ、中に孵らない卵があるんだ、いくら温めても、どうにもならない卵」

「でも、親鳥がいましたよ、一生懸命卵を温めてました。もしかして、これから…」

「ないない、腐ってんだから」

「じゃ、それを知らないで座ってるんですか、親鳥は」

「やっ、知ってんじゃない?しょうがないよ、親としてやるべきことをやらないと」

「でも…」

「そのうち、親鳥が卵を割って、あきらめる。そんなもんだよ」


…。

「なんで今日お見えになったの?昨日とか、明日に来ればよかったのに」

「なんで?」

「今日の話し、聞かなかったことにしたいです」

「そうはいかない、そうはいかない、生きてるの、そういうもんだよ」

(+_+)