お弁当とザリガニ
午前、携帯が鳴って、学童から。
「午前は近所の公園に遊びに行くことになってますが」
(今日35度なのに⁉ )
「で、ふみくんが、ザリガニを釣ってくるって、お弁当から餌になれるものを取り出して、なんか不注意で、お弁当をひっくり返して」
「え⁉」
「そうなんですよ、床にこぼして、本人“だいじょうぶだ、だいじょうぶだ”と言って、こぼしたの掬いあげたんですけど、どうしましょう、もしお母様がそれでだいじょうぶとおっしゃるなら、そういたしますけど…」
「あの、どの程度でしょうか、こぼしたのは」
「私は傍にいなかったので、周りのお友達を聞いたら、3分の2ぐらい…」
ふみ、焦ると必ずミスしちゃうから、なんで気をつけないの!もう〜、何回も何回も。
床から拾い上げたもの、口にするなんて、させる訳がないじゃない。
35度の炎天下、日傘をさして、小走りでスーパーへ、お弁当を買って、さらに小走りで学童へ。
じりじりの日射しは、日傘でなんとか防げるにしても、アスファルトからの照り返しは、どうにもならないです。
マスクをしたらラクかなって思ったりして。
保冷剤を巻いてるハンドタオルを首に当てて、額に当てて。
小さい公園を通る時、ふみ、いた。
楽しそうに走り回ってるふみは、両手に大きい水鉄砲を一本ずつ持って、お友達とお互い水をかけて、かけられて。
びしょ濡れで、涼しいでしょうね。
なんでって、わたしは手に持ってるお弁当を持ち上げて、
「いいのに、だいじょうぶだよ、普通に食べられるから」
なんだか、めまい…。
夕方、ふみはザリガニ一匹を連れて帰ってきました。
枝に、紐を結んで、片方は小さい重石を結んで、
さらに餌になるものを結んで、
するとザリガニはすぐ食べにその食べ物を挟んで、
そうしたらすぐ引き上げて、ザリガニを手でつかむ、
だそうです。
餌はスルメイカとか、
ふみは、お弁当のご飯を使った、と。
わたしはカブトムシより、ザリガニのほうが遥かにいいです。
ハサキチのときも、ほとんどわたしが水を換えたりしてました。
臆病者のハサキチ、冷たい水を触れると、一瞬気絶するのが定番でした。
「ハサキチ〜!」とケースを叩くと、ハサキチ、微かに足を動かして見せて、生きてるよ〜と発信。
ハサキチ、懐かしいな〜
今、どこでひらびいてるのかしらね〜
それにしても、この暑さ、いつまで続くのかしらね。