少年の夏
暑いね〜、毎日。
また何かの記録になったと。
さすが野生で、餌をもらうのは、まだ慣れないようで、パンになかなか近付かない。
慎重派。
夕方帰ってきて、
ふみ、静かに座ってる。珍しい。
よくみたら、しくしく泣いてる。
コーカサスオオカブト、死んだ。
しくしくだが、泣きやまない、涙が止まらない。
こんな酷暑の時季に泣くなんて、体に応えるよ。
慰めても効かないし、
「もうちょっと早く死ねば、高野山で埋めてあげられたのにね」
と言ったら、睨まれて、ぎゃっ、慰めでもなんでもないか!
仕方なく、もう一匹買うことに約束して、
しょうがないよ、酷暑に泣いたりするのは、体調を壊すもの。