曼殊沙華


今日は、ふみと巾着田へ、彼岸花を観に行くことに。

毎年行きたい行きたいと思って。


埼玉の 飯能に降りて、そこからバスだと、わたしの調べによると。

飯能に降りて、駅員さんにバス乗り場を尋ねてみたら、
ここから巾着田に行くのは、不便でそうする人がいないって、駅員さんが。

諦めきれず、
バス停に行って、1台発車寸前のバスに、ふみが乗り込んで、運転手さんに聞いたら、同じ回答でした。

やはり電車のほうが、と。


ええ〜?
わたしは自分に、ほんとうにあきれました。あれだけ調べたのに。


また駅に戻り、高麗ゆきの臨時便に乗れまして、助かりました。



高麗駅のホーム。

長閑な田園風景で、のんびりの気分になります。


道順を聞かなくても、五百万本の彼岸花を訪ねてきた観光客についていけば、

途中、お花を売ったり、お野菜を売ったり、
これも欲しい、あれも欲しい、
荷物になるから、割愛。


ふみは、「帰り、あの黒い瓢箪を買おうね、黒い瓢箪、ぼくあれが欲しい」

黒い瓢箪?気付かなかった。

15分ほど歩いて

着いた。
見渡す限り、赤い海のようで、不思議な、五百万本の彼岸花


彼岸花は、ゆらゆらもなく、微動せず、
ただただ真っ赤に。



なんだか、「悲しくなるね、ふみ」

「悲しい?全然、楽しいよ、虫がいっぱいいるし、今日は楽しい」



これも楽しいね。



ここはコスモス畑です。もう少しで、咲きます。


帰り、ふみはずっと、黒い瓢箪黒い瓢箪と。

駅の近く、切り干し大根の道端のお店があって、
店頭に、黒い瓢箪が飾ってあって、
ふみ、それがほしいと、お店の中年女性に、「いくらですか」と、

女性「え?これ?これは売り物じゃないと思う、ちょっと待ってて」と、別の場所にいる60代の男性を呼んで、「この子、これがほしいって」

「バカやろ、飾りだろう」と男性は笑って、

「でもほしいって、買いたいって」

「え?誰?この坊や?ね、このさきね、瓢箪売ってるところあるよ、赤い瓢箪、かっこういいよ」

「ぼくこの黒のがほしい」とふみ、

女性「聞いた?黒のがいいって、おとなだね、いくら出す?」

ふみ「100円」

「100円?いいんじゃない?」と女性は黒い瓢箪をはずして、

「はぁ?100円?!こっちは店の飾りだぞ、100円って、バカやろ、ほしいなら500円で持ってけ」

「500円だって」と女性が、

「500円?いいよ、払う」とふみ、

慌てて5百円だすわたし。

男性、5百円もらって、100円をふみに「おじさんの気持ちだ」と。


少し先、赤い瓢箪、小さいけど、千六百円で売ってました。



今日も一万歩越えました。



瓢箪、大きい。