冬ぬくし

昨日のような風もなく、穏やかな日ざし、
よいお天気ですこと。


飛行船は、悠悠と空に。


ふみと歩いて新宿へ。
世界堂で国語ノートを買ったり。

また徒歩帰宅。


それからふみは英語へ、

わたしは久しぶりに餃子を作って、
今日は、精進餃子です。
お肉の代わりに、油あげと玉子を。


ふみ、相当もの足りなさそうでしたが、
パパもわたしも、美味しかったです。

とくにわたしは。



R先生が、ある新橋のお店の紹介記事のコピーをくださいまして。

小さいけれど、評判なお店です。

そう遠くないですし、ぶらぶら行って見ようかなって。

ネットでアクセスを検索したら、店長の写真が出てきて、ま!びっくり!

知ってる顔です。
20何年ぶりに彼女の顔を見ますけど、すぐわかりました。
だいぶ変わりましたけど、やはり、すぐわかりました。

“奔放にもほどがある”と言う方でした。

彼女とのツーショットの写真を探し出して、お互い、若かったわ〜

いろいろ噂をされる彼女は、なぜかわたしに優しかった。
「おとなしいね、あなたは」といつもわたしのことを言って。

遠いところの家政のなんとか短大に通って、週末に帰ってきて、いつもわたしを呼んで、彼女のお友達と一緒に、彼女のアパートでご飯を食べたりしてました。
暖簾に刺子を縫いながら、「宿題なの」と言ったのを覚えてます。

彼女、人なつこくて、やさしくて、懐が広くて。だからお友達が多くて、どこに行っても人気者です。悪い噂も絶えないですけど。

短大の学費でも、なんでも、常にスポンサーがいて、資金を提供してくれて。
それほど美人でもない彼女の人柄でしょうね。

彼女、わたしに、自分の生立ちを語ったことがあります。
それはそれは、10代から壮絶でした。
自由奔放、傷だらけ。

でもそういう彼女、わたしは嫌いではなかったです。

1歳年下なのに、向こうのほうが年上のようで。いつも優しく接してくれました。

彼女、付き合ってる人と別れて、違う人と同棲して、また違う人と結婚して、離婚して。
そこまで知って、それ以来、この広い東京で、一度も会ったことがないです。

なんだって、わたしは隠居してるつもりですから。

ネット(いろんな雑誌で取り上げてる)からそのお店の評判や、関する記事を読んでみました。
やはり、お料理以外、シェフの彼女のことに言及します。

“魅力的”、“親切”、“やさしい”、“もっと話しをしたい”、“また会いたい”、というものばかりです。

彼女、客商売が天職ですね。

あるブログに、「ママさんは、私は料理人じゃないよ、ただの奥さんよと言って…」と言うのがありました。

結婚したのかな、お子さんいるのかな、
知りたいような、別にいいような。

確かに彼女は料理人ではないです、でも、お料理はとても上手でした。
お友達を集めて、いつも彼女が作る料理を美味しく頂いて。

ま〜、懐かしいわ〜、懐かしい。

まるで前世のような、うつつです。

けど、そのお店、恐らく、行くことはないなぁ〜、わたしは。