雨寒し
雨が降ってきて、冷たい雨が。
この冬、やはり暖かいわ。
寒い年は、足袋の下に、薄い足袋を履きますけど、でないと草履は寒くて。
しかし暖冬なら、夏はどうなるでしょう、
寒さも暑さもイヤ。
今朝、寝坊しようと、浅い眠りの中見た夢は、
何かに間に合わなかった、
ちゃんと髪も結ってなく、服装もきちんとしてなく、人に見られた、
というようなのばかりで、疲れる、起きたほうがましだわ。さっさと起きました。
お昼は、ふみが好きな手羽先を作りました。
フライパンで、お醤油、みりん、お砂糖、お酒で、焼きました。
ふみは絶賛して。
食べる前に、ふみはいつものように、
「味付けはなにを使った?」
「ダシはなにで取った?」
など、うるさくてうるさくて。
ふみは、味に敏感でうるさい。細かく指摘するのは、憎たらしいわ。
せっかく作ったもの、こうだああだ言うんじゃない!と思いながらも、味音痴のように、化学調味料だらけのものに、美味しい、美味しいと食べるのよりは、と思います。
しかし、亡き父にそっくりだなって、ため息つくほどです。
父は、美食家です。味にうるさいです。
まったく作れないですが、お料理には、材料から、作る過程から、出来映えから、器から、一々こだわる、一々指摘するのです。
母は慣れてますけど、おばは時々ご立腹さなって、わたしたちに父への文句をこぼします。
ふみ、似てるなぁ〜って。
目の前のふみ、手羽先を食べながらは「胡麻も入ってるのか?」と、
すりごま、形は見えないはずだが、入ってます。
「入ってるでしょう?味がしたから」
「あのね、Wさんが言ってたよ、ご近所の中国の方は、ずっと娘さんに胡麻を食べさせて、その娘さん、東大に合格したのよ」
「それ前も聞いた。東大に入ったのは本人の努力、胡麻食べたからって、なワケないでしょう」
「…」(-_-;)
「手羽先はやっぱり焼いたほうがうまい。この前の、圧力鍋で煮たの、軟らかすぎたよ、離乳食みたい」
離乳食って!
「白いご飯のままがいい?酢飯のおにぎりにしようか…」
「いい、いい、ぼく白いご飯でいい。お稲荷さんとか、あまり得意じゃないよ、あのね、ママは一旦酢を頭から離して考えてくれる?」
(^o^)/
思わず吹き出しそうになって。
酢飯、美味しいのに。
午後、ふみと雨の中、出かけて、英会話教室へ。今日は面談があります。
たい焼きを買って行きました。
面談と言っても、5分ぐらいのお話しでした。
ふみは、まず、日本語を全く話さない先生の言ってることを全部理解してると。知らない単語もあるはずだが、理解はしている、と。
今やってるレベル3は、終わるころは、もう、簡単な会話やりとりができるはず、と。
レベル4にいけば、簡単なスピーチできる、と。
学校のようや文法はわざわざ教えはしないが、会話を通して、自然に文法を覚える、とのやり方で、と。
ガラス越しに、ふみとM先生が円いテーブルの一角に座って、
ふみ、カップの紅茶を飲みながら、なんとふみ、裸足ではありませんか。
絨毯の上、M先生は靴下なのに。
ふみ、いくら相手が西洋人でも、自由はほどがある、紅茶飲みながら裸足なのは、失礼しちゃうじゃないの。
カフェで座ってふみを待つことに。
一般のチェーン店のカフェで、席への案内はなく、自分で席を探します。
満席だが、老紳士が「どうぞ」と、席を譲ってくれました。
コーヒーはすでに飲み干して、たぶん結構長く座ってらしたのでしょう。
ありがたく座って。あ〜、この辺は坂が多くて、貧血の時は、ちょっと厳しいわ〜
ふみとの帰り道、雨はどんどん強くなって。長い坂、ちょっと厳しいわ〜
散り行く河津桜、雨に濡れて、美しい。