春時雨

しんしんとした寒さの今日は、雨が時折ぱらぱら。
そんな中、沈丁花の香りが漂っています。

沈丁花はいろいろ思い出がある。
学生時代アルバイトが終わって、寮に戻る時、住んでいる小さいな駅の踏切に、人々の足は速い、帰路だもの。
けど疲れた自分は、早く歩けない、ぶらぶらと、その時、沈丁花の香りが顔にぶつかってくる。
雨に濡れたアスファルトの路地は、街灯に照らされて、青白く光って、沈丁花もキラキラ、無言に香りを放す。

沈丁花の香りがすると、いつもこの光景が強烈に浮かんできくる。

傘をさしたかどうかは覚えていない、パシャパシャの水っぽい足音は響いていた。

でも、もっと暖かい季節だった、梅雨まで行かなくでも、湿っぽくて、生温い空気だった。
早春ではないのは確かだ。

お花は、香りが有無にかかわらず、それぞれの思い出がある。

蝋梅、沈丁花、紫陽花、彼岸花金木犀

牡丹や石楠花みたいな賑やかなのは、返って記憶薄いのは何故かしら。


夕方、塾へ行くふみにお弁当を作る。
鶏のもも肉のカレー味焼き。

味付けして、フライパンで焼いて。

長いもの素揚げも。

緑がないな〜、食べないもの。「給食の野菜が十分だ」とふみは。
そう。給食を感謝してるの。ありがたいありがたい。ふみ、お野菜をは鼻をつまんで食べてるそうです。
試食したふみは「うまいよ」と。
「でしょう?ママは本気を出したら、うまいよ」
「本気出さなくてもまあまあうまいんだから」とふみが。
(^^♪

“刺繍なんて恥ずかしい”のお弁当の手提げです。

いいのにね〜、ふみはこの面を見えないように内側に持ってるって。
(*_*;


病院は塾と同じ方向で、ふみと一緒に出ました。
ふみと塾の建物前で別れて、わたしは病院へ。
注射、最後の時、ほんの少し漏れました。
ああ〜、先生、お願いしますよ。
あっ、先生は思いっきり注射漏れしてから、もしかしてちょっとトラウマになったのかしら。

わたしは別になにも思ってない、言ってないんですから。またお世話になりたいですから。
プライドのせい?お願いしますよ。注射漏れは痛いっ!


ふみが塾にいる間、テレビを観ながら、ゆっくりと刺繍ができるのです。

パパがふみをお迎えに行くとき、雨、ザーザーでした。