紺色
このカトラリーポットの刺繍、随分粗末だな〜って、眺めながら、思いました。
間違えもありますし。
腰痛と言い訳します。もう、ほどくなんて考えたくないですから。
腰痛、だいぶよくなりました。
その代わりに、風邪をひきました。軽い風邪ですけど。
くしゃみ、頭痛、鼻水。それとだるくて、ちょっと横になるとすぐ眠ってしまいます。
なにか移された風邪ではなく、ちょっと疲れたとのことでしょう。体が休みたいって言ってる、とのことでしょう。
今日は、一日、腰にコルセットをつけて、外に出ず。休むことにしました。
ふみは、曲わっぱと一緒に買った箸袋が嫌がって、
桜の花模様の箸袋ですが。
「お、カッコいい!」とふみが。やれやれ。
木や布、できるだけ自然のものを使いましょうねふみ。
午前、ふみは、わたしが勝手に申し込んだ都立中高一貫の適性検査(テストと呼ばない)に参加しに行きました。
昼頃、帰ってきたのです。
入ってきた途端、「や〜、難しさに呆気に取られたよ、もうぼく、絶望。自分はここまでのアホウやんって思った」とふみが。
得意中得意の国語は、「窮地に陥った気持ちだ」と。
ひゃ〜
ふみ、ショックで食欲湧かないと、
せっかく作ったシフードマカロニ、ふみはあまり食べなかったです。
イカ、小エビ、ツナ、玉子、トマト。
「ママ、牛乳ちょうだい」
昨日の爆弾予告の中にお代わりして食べたのに?!
「でもふみ、これは入学模擬適性検査だから、できないも当然よ」
「甘ったるいこと言ってられるか、ヤバイよマジで。わからないワー、時間足りないワーって、あ、でも、いい経験だった」とふみは本当にショックのようです。
適性検査Ⅰに、
少年が、踏切進入した酔払いを助けて、それで表彰されました。
同時に、もし少年がそれで死んだら…、安易に表彰していいのか、まず自分の命を守る上で…。との声もあった。
との白洲正子の文章を読んで、幾つの質問が。
白洲正子の文章に、
「…自分の命は大切だが、他人の命は違うのか、ここらに私は、ヒューマンニズムのお面をかぶった人々の、あるうさんくささをかぎつける」とのがあって、
それについて、「お面をかぶった」はどういうことですか、自分の言葉で25字以内書きなさい。
とか。
最後は、「あなたは“誰かにほめられること”について、どのように考えますが。本文の内容をふまえたうえに、自分自身の体験にふれつつ、考えを書きなさい。」字数240〜300.
ひゃ〜、やっぱり、さすがリータシップを必要とされる都立中高一貫校は、難しいわ〜
特にうえのほう偏差値の高い中高一貫校、ほんの一握りの優秀な人しか。ですね。
「ママならどう答える?」
「う…ん、何事も、一概に言えない、誰にも当てはまることは、世の中なかなか存在しない。その学生さん、もし学校で、ラグビー部所属してたら、運動神経や体力抜群なら、そういう学生さん、大いに人を助かることをしてほしい。だけどね、体力も運動神経もない人は、気持ちはわかりますが、あまりそういう危険度高いことをするの、薦められない、場合によって、自分も相手もだめになる。だから何事も、一概に言えない、との方向で書くかな」
「ふんん 〜、でも、“表彰したこと”というか、“ほめられたこと”についての感想だよ」とふみが。
あちゃ〜,こりゃ主旨すら合ってないわ、
難しいですね〜
そもそも、白洲正子のその「人間の季節」なんぞ、読んだことも、知ったこともないわ〜
「リーダーシップを取る立場なら、勇気を持って人を助かる行為は、どんな時代どんな国でも、表彰すべき、としないといけないじゃないかな。あ、ふみ、こういうの新聞を読むのがいいよ、いろんな出来事への評論があるから、」
「そうだね、ぼく、“ひなちゃん”のところしか読んでないからね」
産経新聞の連載漫画ですね。
「そういえば、Kくんから電話があったよ」
午前、ふみが出た間もなく、Kくんから電話があって、「…、…、K、Kです。あの、あの、ふみくん、いますか、お願い、あの、お願いできますか」と。
ふみは用事があってでかけて、昼過ぎに帰って来ることを伝えましたら、
「わかりました。じゃ、いいんです、すみません」とKくんが。
「ごめんなさいね。せっかくお電話をくださったのに」とわたしが言ったら、
「や、大丈夫です」とKくんは電話を切りました。
それを聞いたふみは、ハハハハと笑って「だろう?あいつは暗いんだよ。その電話、暗さ全開だな。ぼくといる時そうでもない。みんなKくんのこと暗い暗いって言うけどさ、実際はKは結構面白いよ」
Kくんは、サッカーがうまい、どこかのチームに入って、活躍してる。お父さんは某有名記念館の料理長で、Kくんも料理人になりたい時期があったが、今はやっぱりサッカー選手になりたい。
というのは、今までふみから聞いた話です。
長身で端麗な顔立ちのKくんは、会うと、暗いまでいかなくても、あまり明るい感じはないわ、確かに。
「Kくんって、ふみとだけお友達なの?」
「わかんない。そうでもないじゃない?ほかにも遊ぶ子がいると思うよ、面白いもんあいつ」
午後、ふみは英会話に行きました。わたしに「20円ちょうだい。10円のコーラガムを買うから、先生にも」
ふみを送り出して、さっそくAmazonから探して、本を購入しました。
茨木のり子「一本の茎の上に」、白洲正子「人間の季節」、中川一政「へそまがり」、須賀敦子「ほめる」、河合隼雄「人の心などわかるはずがない」など、21編の味わい深い文章を収録している本です。
明日、どこかへ気分転換しにいかないと。
と思ったのですが、夜のふみ、完全復帰、いつものように宿題の文句を言ったり、「土日だからいいでしょう?」ってテレビを観たり。
ある意味、ショックを続いてほしかったです。