追放の理由
今朝、ふみが盆栽に霧吹をかけに行ったら、急に「ママママ、発芽したよ!」と、満面の笑み。
良かったね〜、ふみ。
一ヶ月あまり、毎日毎日霧吹で水をかけて、大事そうにラップをかけて、
まだか、まだかと、
本当に良かったです。黒松の盆栽、楽しみです。
午前、ふみと日枝神社に行きました。
小さいときのふみ、その境内のニワトリに、そのニワトリが産んだ玉子を食べさせようと、「食べて、食べて、玉子は美味しいよ」と、可愛かったです。
お参りして、境内で探したら、ニワトリ、見当たらなくて、聞いてみたら、
鳥インフルエンザのとき、それぞれ送られてきた場所に、送り返したんですって。
(>_<)
今日は暑いです。風もなく、ムシムシして。もうこのまま夏に突入じゃないかしら。
午前出るとき、ふみはボクシングのリュックをしょってます。その足ジムに行くつもりですから。
新宿地下道の一ヶ所、なんとかアニメのカードが展示てます。
全くワケわからないや。
お昼は新宿の地下道のお店で。
テーブルの間が狭く、隣は中年男女、
お料理がが来る前に、二人はそれぞれイヤホンをつけて、片方はゲーム、片方はタプレットを。
お料理が来たら、二人は黙々と食べ始めて。
男性、素早くキャベツをまず全部食べて、それから店員さんを呼んで、キャベツとご飯のお代りを。
それから男性はやっとおかずのほうへ、
急に厳しい口調で、「あなた、それはおかしい、タルタルソース、どこにかけてるの⁉」
「揚げもの」
「揚げもの?その“揚げもの”っていうのは、どういう意味?え⁉答えなさい!揚げものって、なに?!」
「だから、豚カツ」
「豚カツ。確かに揚げものです。あのね、あなたはいつもそういう曖昧な考えが持っているから、なにもかもがおかしい。揚げものでも、豚カツとエビフライ、全然別物でしょう!」
「でも、揚げものは揚げものでしょ」と女性はブツブツと、
「いー―えっ!違います!違いますね!全然違いますよ!タルタルソースは、エビフライに。今、あなたは豚カツにかけてたね?だからあなたはおかしい、いつもおかしい。それになによりたいへんなのは、あなたは自分がいかにおかしいのは、気付いてないことです!」
「エビフライ、豚カツ、どうでもいいでしょ」と女性はやはり小さい声でブツブツと、
「い――えっ!どうでもよくないっ。常識です!常識が守れないなら、日本から出ていけ‼あなたは自分がいかにおかしいのは、全くわかっていない!」
ふみがフフフと笑って、
わたしは目でふみを阻止、ふみ、笑いを堪えてふみ、肩が震えているのわかります。
男性は「適当!自分の理解!自分の考え!いつもそう、いつもそう!だからあなたはおかしい…」
と、説教が止まらないです。
女性、ブツブツと反論しながら、パクパクと食べてます、
男性は完全にお箸を下ろして、説教に専念しています。
男性、できるだけ声をひそめてますが、時たま「ちがぁーうっ!」と大きい声で。
女性、パクパクと食べ続けて、もう、慣れたのでしょうかね。
ふみと出てきて、窓から見る男性の横顔、まだ口が止まらないのでした。
ふみが「アハハハ、なんでたかがタルタルソースで、日本から出ていかないとならないのよ、や〜、苦しかった、笑いをずっとガンマしてたから、面白すぎ!あの女の人“うるさい!”って言ってやればいいのにね、タルタルソース、なににかけろうか、どぉうでもいいじゃない…」
ふみは、アハハハと、しばらく笑ってました。
「あっ、この花、面白い」とふみは道端のツツジ群の1輪に指をさす。