うつわ

日に日に、このお花への申し訳ない気持ちが増して。

わたしは名前すら覚えてないのに、ここまで報われて。


“花の博士”と呼んでいいぐらいのOさんに、このお花の名前を尋ねて見ました。

全体の写真と、お花のアップと、葉っぱのアップ、

Oさんからライン来て、
セントポーリアではないかと。


セントポーリア!横文字が苦手なわたしは、覚えます、必ず覚えます。
「銭湯ポリあ」



下校したふみは、塾に行く前に、学校の宿題をやって、
わたしは塾用のお弁当を用意して。


ふみに、「今日、お休みしたお友達いない?体育はなにをした?」


ふみ、なにかを思い出したようで、
今日は、お友達とトラブルがあった、と話してくれて。


運動会の練習で、組体操(もちろんピラミッドはナシ)、5人一組。


ふみたち5人、ジャンケンで役を決めることに、Nくん、ジャンケンで負けて、すると不機嫌になって、なげやりになる。


それを注意するふみは、やがてNくんと口論になって、Nくん、悔しくて泣いた。

先生に呼ばれ、事情を聞くことに。


「別にぼくは汚い言葉を言ったわけでもないし、約束は約束、負けたらなに不機嫌になってんだよ、“もういいよ、やらない”って言って、それで通るのかよ、ぼくは悪くない、Nくんは勝手に泣いてる」


「でもふみ、言葉きつかったり、なかった?」


「うん、ま、言い方がきつかったところがあるかもしれない」


「おっ、素直だね。だったら明日、Nくんに、“昨日はちょっと言葉きつかった、ごめんね”って言ってみたら?」


「なんでよ、ぼくが悪いじゃないし」


「悪くないかもしれないけど、でも、至らないところがあるなら、あやまったほうがいいよ。明日、言ってみたら、結構気持ちすっきりするよ。男だから、うつわが大きくないと」

「でも、大きいうつわは、食堂の料理、だいたい美味しいものは、小さいうつわに盛るよ」


なにそのリアルな器の話しは。



お弁当は、ふみのリクエストのシュウマイです。



夜、パパがふみをお迎えして帰ってきたまもなく、地震がありました。


揺れるわ、スマホの警報は鳴るわ、


びっくりしたぁ〜〜〜〜


久しぶりですね。


だいじょうぶ?だいじょうぶじゃないじゃない?



益城町のKさん、お母様と益城町を離れ、別の町でアパートにの入居ができました。
役所の人手不足のため、まだまだ罹災証明書など、もらえないが。

まる一ヶ月、車中泊、テント生活、

けどKさん、終始淡々と、不平不満もなく、
テント近くの花壇の何かの幼虫の写真を送ってきたり、
大のお茶好きで、温かいお茶が飲めたと喜んだり、


「テントは昼間は暑いけど、案外気持ちいいもんですよ」と。


Kさん、立派なオトナです。