覚えてない

明け方の雨の音で目覚めました。

雨足が強いが、風がないため、雨はまっすぐ落ちてくるのが、助かる。


夕方、お買い物に行く途中、

細い路地に、向こうから女性が歩いてきました。
霧のような細かい雨の中、スレ違う時に、女性は、なぜか戸惑い感じで、会釈してくれました。


どなたです?
女性、慌てて視線をわたしから外し、前を向きました。

一瞬、思い出した!学童で、同じイベント担当したお母さんです。

しかも会計だったので、わたしが買い物のレシートを持って行って、お金をもらったりしてたのです。


「あ、学童で、ご一緒だったんですね、ごめんなさい、わたし、目が悪くて」

「あ、いいえいいえ、昨日も、お疲れ様でした、あの、運動会…」


ぎゃ!昨日も!?

つもり、同じ学童、同じ学校ってことね。
運動会で、もしかして、同じく会釈をされて、わたし、なにもなからなかったかしら、

ぎゃー!

「運動会!お疲れ様です。ごめんなさいね、わたし、目が悪くて、本当に失礼しました」

「いいえいいえ」女性はちょっとほっとした笑顔を見せました。



や〜、わたし、だいじょうぶかしら。

もう本当に人の顔を覚えられなくなったわ。目が悪くて、ではないのよ。


これって、何人目かしら、

よほど特徴のある方以外、みんな同じに見えるのよ。


どうしましょう。(>_<)