昨日の誠

道端に、枇杷がちらほらと実って。

大きいの、こぶりの、オレンジに近いの、白っぽいの。

わたしには、枇杷という存在、頭の片隅にもないです。

だって、枇杷らしい、枇杷しかない味って、ないじゃない。

たまに枇杷のキャラメルがあって、食べると、甘み以外なにもないもの。枇杷の香り、これこれ、枇杷だ、なんて。ないもの。

Wさんが、枇杷って、食べたあとそこらへんに種を吐き出せば、あっという間に根が付くし、発芽して、成長するよ。と。

へぇ〜、してみたいしてみたい。でも枇杷を食べなくちゃ。

やはり、スーパーで大きい枇杷を買ってみようかな、種から育ててみたいかな。

枇杷、実を除いて、木や葉っぱは格好いいし、
それに、自分が育てた枇杷なら、実まで好きになれるかも。


朝、ふみは、刺繍したポロシャツを、やはり、着るのを拒否。
色のことでお友達に言われたの、そんなに大事なの?
ほんとうに。バカバカしい。


梅雨深し花の風雨も昨日今日  
ーー石鼎