正論
8月も半分が過ぎました。
毎日蒸し暑いではありますが、猛暑ではなく、なんとか忍べます。
このまま秋になるんでしょうかね。だったら助かります。
秋に締める名古屋帯、待ち遠しい。
従兄に、地味な着物は多いから、せめて帯は明るく、と言われてるんですけど、
やはり、帯もシックのがよくて。
古典的な柄か、
わびさびな絵柄か。
土曜から日曜にかけて、ふみと、言い合いになって。
ことの発端は、ハンドタオルでした。
この前、ふみの塾のリュックから、見覚えのない小さい真ん丸の鉛筆削りが出てきて、聞いたら、Mちゃんからみんなにのお土産だと。
また別の日に、ふみの仲良しR君からも、プレゼントをもらったのです。
塾のクラスのお友達に、ふみからもなにかを差し上げないと、もらいっぱなしじゃね。
それでひつじのショーン展に行ったときに、グッズ売り場で、ショーンの顔の形のハンドタオルを人数分買いました。
女子はピンク色で、男子は緑色のを。
男子の人数、どうもわたしが知っているのより、一人足りない、ふみは、N君はいいんだ、N君は夏期講習に来てないから、と。
「夏期講習に来てなくても、夏期講習が終わって、来るときにあげればいいでしょう?」
「いいんだいいんだ、そもぞもN君にはあげたくないから」
「え?なんで?」
「あいつ、カンニングしまくるし、決りなんも守らないし、御菓子は禁止なのに、平気で御菓子を持ってきて食べるし、言われたら、お母さんのせいにするとか、言い訳しまくる…」
「そう〜、でもそれは、お母さんが焼いたクッキーかもしれないじゃない?」
「おもいっきりコンビニからのだし」
「そう〜、でも関係じゃないじゃないの?ふみが食べなきゃいいじゃないの?」
「そんな決り守らないでいいの⁉ じゃ、カンニングは?」
「…、まさか、カンニングしてるって、ふみが先生に言ってるんじゃないよね」
「ぼくも言ったことがあるよ、なにが?」
「えぇぇ〜〜、ふみ、よしてよ、そう言うことは。それは先生の仕事だから、先生が注意すればいいし、例え先生が注意しなくても、結局本人がいつかは困るから、周り誰も困らない、カンニングは困ってるは本人。そういうクセが付いたら、本番のときもする、そうしたら大騒ぎになるよ、だから、誰とも関係ないの、本人だけ困るから」
「誰とも関係ない?関係あるでしょう。いけないことをやってるし、人に迷惑をかけてるし、それでいいの⁉」
「それでいいと全く言ってないじゃない、悪い、悪いことよ、ただ、ふみが注意したり、ふみが摘発したりしなくていいって言ってるの」
「なんで⁉」
「だから人には人の、それぞれの事情というもんがあるの、N君も、ふみの知らない事情があるかもしれないじゃない」
「例えば?」
「例えば、N君はどうしでも塾に行くのを嫌で、お母さんが“御菓子を持たせるから、お願いだから、行ってね”って、その親心が…」
「なにが親心だよ、塾に行きたくないのに、無理矢理に行かせるの親心なの⁉」
「ふみ!もう、とにかく、自分に厳しくするのは構わないが、人には寛大な気持ちで接しないと!」
「迷惑行為にも、寛大な気持ちで接しないいけないの?意味わかんない!」
「じゃ、ふみはみんなにご迷惑をかけてないの、堂々と言える⁉」
「言えないっ!迷惑をかけてる、でもそういうとき、ぼく言い訳してない、ちゃんと廊下に立たされてるよ」
「とにかく、N君はカンニングしようか、御菓子を食べようか、ふみ、言わないこと、ママと約束してほしい。」
「…、いいけど、でもぼくは間違えてないからね!」
「ふみまだ若いから、わかってないから、人の恨みを買うのは、どれほど怖いことか、正論だけじゃ、世の中は成り立てないのよ」
「へぇー、それで悪いことは悪いと言わないほうがいいんだ」
「ふみ! とにかく、N君のこと、ハンドタオルを渡さなくてもいいけど、もう口を出さないで、なにをしても」
「わかったよ!言っとくけど、ママの言ってること、正しいと思ってないから」
「…」
わたし、いつからかな、悪いことを、(我が子に以外)極力指摘しない、極力ガマンするようになりましたね。
いつからかな、なんでだろうね。
それより、ふみ、塾で廊下に立たされてたの⁉
いつ?なぜ?
ま、いいや。
インドにいらした知人より、菩提樹の実をいただきました。
どうにか、帯留にしたらいいな。