空間想像力

四川岩桐草、咲きました。



ふみ、集中特訓が終わって、月曜日だけはお休みで(でも台風でうちに一日こもる)、火曜も今日も、ふみはまた朝から夕方まで塾です。通常の夏期講習です。

明日は始業式です。夏休み、どこへも行けず、塾がほとんどでしたね。

受験すると決めた以上、仕方ないとはいえ、たいへん。
けど、都内は、毎年約3万人近くの中学受験生です、競争は激しいです。

幸い塾には、新しいお友達も出来て、ふみ、それなりに楽しいみたいです。


誰かが始まって、お互いプレゼントをして、
昨日は、ふみもひつじのショーン展で買ったハンドタオルを持って行きました。

「そういえばあれはどうだった?」とわたしは今朝、お弁当の鶏肉の照焼を作りながら、ふみに聞きました。

みんなすごく受けたとふみが。

そうか、それは良かったわ。ショーンの顔の形のハンドタオルだから、面白かったでしょうね。

「足りてたの?他のお友達、いなかったのね?」

「うん?うん」

よく聞いたら、昨日、数に計算していないMくんもいたとふみが。


?!
ダメじゃない!

買うとき、わたしの助言を聞かないふみに腹はちょっと立てるのもあるけれど、正直に教えてくれなくて、ごまかすふみに、もっと腹が立ちます。


「だって、言ったらママ怒るじゃん」

「だから?だからウソやごまかすはいいの?ふみ、人間は悪いことをしたり、ミスをしたり、それで叱られるのは、当然。逃げられないよ。目の前で怒られなくて済むため、ウソをついたり、ごまかしたり、それで受けた叱りは、十倍二十倍になること、ママ何回も何回も言ってましたね。それに、ウソやごまかしは、信用を無くすんだよ、一人の人間、信用がないと言われたら、おしまいよ。今回のことだって、帰ってきたら、ママに“ごめん、M君もいた、やっぱりあの時もう一枚買えばよかった、どうしたらいい?”みたいな話をしてくれたら、ママここまで怒る?怒るどころか、急いでもう一枚買うとか、いくらでも方法があるわよ。男の子のくせに、ごまかしたり、許せない。なんでも堂々と言ってよ、悪いことしたら、悪かった、すみませんって、堂々と謝りなさい、男の子だから、一番大事なことじゃない」

わたしは怒りました。本当に怒りました。

タオルをわたしの助言でもう一枚を買わなかったことではなく、ふみが正直ではなかったことに。


大人になったら、嫌でもウソやごまかすことを覚えるから、小さいうちにこんなのを許すなら、とんでもない人間になる、と思って。


しくしくしながら、ふみは家を出て、塾へ向かいました。

心配してわたしは塾に電話し、ふみが着いたことを確認して、ほっとして、くだびれました。


ぼんやりと寅さんのDVDをかける。

オープニングの夢の中、寅さんはいつもヒーロー。



怪獣退治、お見事!

なんとなく、お昼になって、冷蔵庫を開けて、なめこが目に入って、
食べないと、古くなるわ。
お味噌汁なんて、面倒だわ。

なめこを炒めて、ご飯を入れて、
こんな不味いチャーハンは初めて!

硬めのおじや。豆板醤を入れて、なんとか飲み込んで。
あかんわ、なめこを炒めたらあかん。

しかしわたし、もし一人なら、お食事、大概こんなもんじゃないかしら、何かを作る気、全然湧かないわ。パンとかで充分、ま、こんなチャーハンは二度とないが。


お菓子を作ろうと、思うだけで、けど動かない。
手提げを作らないと、けどミシンをだすのが面倒。
ネットからひつじのショーンのタオルハンカチを探して、あの顔の形の全くないです。
四角いのタオルも、売り切れだったり、やっと注文できて、金曜日に届くんです。

よかったわ、土日また塾があるから。Mくんに間を開けずに渡せるので。


こんなふうに、一日あっという間過ぎて、ふみは塾から帰って来て、すっかり上機嫌。
お詫びの気持ちに、Mくんに、鶏肉の照焼と、ミニトマトと、梨をあげて、Mくん美味しい美味しいと食べたと。


夜、パパにミシンを出してもらって、手提げ作りを。


一応、内ポケット付き。

わたし、空間想像力がほぼゼロ。ここを縫ったら、どうなるのかは、考えて考え、わからない。脳の一番不得意の部分をえぐられるような、へとへとになるの。


手提げも、型紙でやれば、きれいにできるのに、知っているものの、なのに、適当にハサミで切るの、右左、明らかにちょっと違うの。
ダメなの。

不得意だもの。

急いでふみの物の用意、明日、始業式だわ。鉛筆、色鉛筆を削ったり、
ゴミ箱かと思うような道具箱を整理したり。

明日、快晴だって。