ショール
晴れて暑い、東京は今日、25.7度です。
暦上、“霜降”が過ぎて、もう何日か経ちます。
今日また、真夏日、ですね。
ふみは半袖で学校へ行きました。
わたしは病院へお注射を受けに。
髪はもちろんちゃんと結って。近所の病院と郵便局だけだけどね。
小さい病院の玄関に入ったら、わー、靴がいっぱい、7人待ち。
ま、しょうがないわよ。
待って、待って、待って。
お注射を受けて、瞼を先生にめくられ、「うん、貧血、だいぶいいじゃないかな、来週採血しましょう」と。
せっかく作った血、また取られる!
採血なしで、わたしの感覚で…、そうも行かないか〜
出てきて、太陽がもう真上に。
日傘を持ってなくて、隠れる場所がなくて。
歩いて郵便局へ。
本当に真夏日ですね。
十月桜(冬桜とも呼ぶ)。
帰ってきたふみは、手に、服に、絵の具が所々。
時間割表に、図工があると、下にいつも「汚れでもいいような服を着てください」との注意書きがあります。
汚れでもいいような服なんて、ないわ、みんなお金で買った服ですし、それに、何枚も何枚もないわよ、そんな図工の都度になんて。
ま、ふみみたいな不器用な子だからでしょうけど。
本当に困ったものです。
ふみはランドセルを下ろして、すぐボクシングに行くと言って、
あらま、随分頑張ってるね、いつもなら、ちょっと休むとか、おやつは?とか、だらだらしてから行くのにね。
携帯電話を持たせて、ふみ、ほぼ跳ねながら、うちに出ました。
2時になって、“着いた”との電話は来ない、2時半、3時。
ジムに確認電話をしようと思いませんでした。
なぜなら、わたしは、ふみがお友達と公園で遊んでるのが、頭の中で“見えた”のです。
3時15分過ぎ、ふみから電話、真っ先「ママママ、ボクシングのところに電話した?」
「してないわよ、…、ほっとしてる?お友達と、遊んでない?」
「えっ?あ、ママ、ごめんね、今日ね、ちょうど友達と会ってね、公園で遊んでた、今ボクシング」
「ちょうど会ったではなくて、約束したでしょう?」
「えっ、バレだか、ねね、なんでわかるの?」
「なんでって、あなたのママだから」
本当にしょうがないね、ふみ。
自分用のショールを編もうと。
なんでもいい加減なわたし、こんどは真面目にやろうと決めて、ちょっとでも間違えたら、ごまかしたり、妥協したりしない、すぐほどく。
さっそく三回もほどいた。ありゃ〜寒くなるまで、完成できるかしらん。