夢の中

待ちに待った、バレエの「くるみ割り人形」の日です。

お昼の開演です。
ふみはバルコニー席に座ってみたいと前から言って、今回はバルコニー席を取りました。舞台もオーケストラピットも一望です。

「お、オペラグラスも持ってる!」とふみがわたしに、
「よく知ってるね、オペラグラスって」
「うん。“タンタン”に出てたから。一眼のもあるよね、長〜いの」
「ね〜、あまりも中世期だね、さすが使う勇気ないや」


バレエ、しかもくるみ割り人形、や〜華やかのなんの、美しいのなんの、夢の世界に連れてってくれました。
それこそ中世期、油絵に出てくるような欧州、油絵に出てくるようなクリスマス、王子様、妖精、雪の銀の世界に海の底、
あ〜〜、これがわたしが4、5歳のときなら、きっとバレリーナを志すに違いありません。手が痛くなるほど、拍手をしました。




もちろん今日のわたしの草履は、くるみ割り人形です。