半分の月
かわいいキーケースです。最近はこれを使っています。
今日は年内最後の燃えないゴミの日です。
戸棚から下げた使わない食器、たくさんありまして、朝起きたら、ふみが捨てに行ってくれました。
助かったわ〜、重いもの。
今日は暖かいです。長い冬が過ぎ、春を迎えた気持ちさえ涌きます。
小さい虫が飛んでいて、暖かさに蘇ったのかしらね。
ふみはパーカー1枚で学校に行きました。
帰ってきたふみは、鼓笛隊のオーディションの、自分が希望した小太鼓、「絶対落ちた」と言って。
「どうしてわかるの?」
「女子たち神級だもん、やっ、神まで行かないな、天才だね、やっ、天才ほどでもないけど、とにかくリズム感半端ない、男子、全滅だよこれじゃ」
「ほかの男子もだめなの?」
「うん、泣いてる男子、二人もいたよ、ぼくもミスって」
「ミスって、って言う日本語はないわよ、ミスして、でしょう、で、ふみは泣いてない?」
「泣くわけないでしょう、ぼくはすぐ二次オーディションに備えて、中太鼓の練習をし始めてる、でも中太鼓も無理だな、落ちた人は中太鼓に殺到だもん」
ありゃりゃ。
今日の一時間二時間目は、バスに乗って見学近くの美術館にの見学でした。
なぜか校長のK先生が同行したそうです。
ふみたちの様子を見たかったのでしょうか。
帰ってきたら、担任の先生がふみに、「副校長先生が、火曜日、もしふみくんから話したいことがなければ、もう話し合わなくてもいいかなって、ふみくんはどう?」
「別にいいですよ」とふみ。
「じゃ、そう副校長先生に伝えるね」
だそうです。
恐らく、バス同行したK校長先生が、子供たちの様子を見て、そう判断なさったのでしょうね。
それを聞いてわたしは「ふみはもう話すことないの?」
「別にいいよ。だって、Y先生はHくん(耳悪いと言われた子)に謝ったし、Uくん(話を聞いてもらえない子)にも謝ったし、副校長先生はY先生にも注意したし、もうこれでいいよ。でもね、Y先生はこれから、また悪い言葉を口にしたら、ぼくはまた抗議するから」
「え?もういいじゃないの?Y先生は長年のくせで、そう簡単に直らないと思うよ、悪意がなくて、ついぽろっと出たとか。ふみ、人には寛大な気持ちで接しないと」
「ついぽろっと出たなら、すぐ謝るでしょう、ならいいよ、謝らないならね、ぼくはまた抗議するから」
(*_*)
「ぼくは高校生になったら、バイトをするからね、ボクシングジムで」
(-_-)
夜、空にお月さまがちょうど半分になって、オレンジ色がかかって、とてもきれいで、儚い。