ヤマナシ

朝起きて、ふみは早速テレビの前で箱根駅伝を見るのです。

パパに言われて、一緒にペットショップへ、ポリーを預けに。

それから三人で出かけて、石和温泉へ。


ふみが小さい頃、3人で石和温泉に来たことがあります。
ワイン工場も見学したり、駅前の足湯あたりで、ふみは何回もジャンプしたり、
小さいときのふみは、わんぱく過ぎた子だったんですね。
たいへんたいへん、思い出しても、たいへん。



山梨も同じく暖かくて、穏やかな空です、風もなく。
今年のお正月、本当に暖かいわ〜


暖かいですから、石和の街を預けにお散歩しようと、

駅まで行って、駅の向こうがお寺があるので、行こうと、
ふみ、興味ないと、宿の前の鯉に餌をあげて、あとは部屋でゆっくりしたいと。

?!
じゃ、一人で旅館に帰れば、と言ったら、
わかった、とふみが。
もうほぼ駅まで来てる距離なのに、ふみ、鍵を持って、平気で一人で旅館に帰りました。

わたしは、ちょっと信じられない気分、
本人は、至って淡々と。

仕方なく、主人とお寺まで歩いて行きました。
お墓以外、なにも面白いのは、なかったです。



黙って歩いて、つくづくと、この子は、親がどうにかできる子じゃないなって、改めて思い知らせました。

それは子どもはいつか親の元から離れますが、ふみ、まだ5年生よ。

だけど、この子は、もう、誰かに無条件にしたがったり、ないことです。例えその誰かが親であっても。

よくわかりました。
黙って歩いて、それを噛みしめながら、


遠く、富士山が頭を少し出してます。山頂、寒いでしょうね、雪が積もって。


なんの実かしら。


リンゴの残骸、鳥さんたちでしょうね。どうして食べなくなったのかしら。



夕焼けの中の一羽のカラス。



ふみ、何事もなかったかのように、温泉を楽しんでます。

ふみは、温泉やお風呂が、小さいときから大好きです。


寝る前ふみに、「ふみ、ママの言うこと、なに一つ聞かないから、もうママはなんの役にも立たないから、これからはママ、ふみを頼るわ」

「早いよ、早い早い、まだまだママを頼らないと」
「ママの頼りになるところって、なに?」

「え?方向音痴とか、肉が食べられないところとか、すぐ泣くし、ハハハハ」

(*_*)
やっぱり、なにも、ないかー。



温泉、熱すぎて、心臓が弱いわたしはちょっと苦手です。目とか腫れますし、短い時間に入ればかまわないが。


新しい年、明けましたね。

これからはもっと、ふみの意見を尊重し、理解するように、ということを、常に意識しないといけない、うん、そうしないとね、わたしは。