朱砂痣

あまり早いじゃないかしら。
彼岸花は。

中国の伝説にも、この彼岸花が出てきます。
あの世には、この、花と葉っぱが一生会えない彼岸花が一面咲きます。
花と葉っぱが一生会えないから、あの世とこの世の縁はもう、おしまいよと。

プラス一杯の「孟婆湯」、さらに何もかも忘れて、生まれ変わるのです。

中にどうしても未練を断ち切れない人が、あの人が忘れたくない、湯を飲まない、すると孟婆は彼(彼女)に、赤いホクロを付けて、「朱砂痣」と言って、そのをつけたまま生まれかわります。

けれど、「あの人」は、「孟婆湯」をちゃんと飲んだから、朱砂痣を見ても、わからないのだ。