蘭 蘭 蘭
「世界蘭展」に行って来ました。
蘭たち、形も、色も、香りも、それぞれ違いまして、たくさんありすぎて、すっかりくたびれてしまいました。
隔離された激臭の蘭は、ちょっとかわいそうでした。同じく蘭なのに、みんなに敬遠されて、ケースの中でぽつんと。
今日のふみの写真は、インドの兵士と並んでいるのがありました。
ふみの隣は、ダンディなヒゲの兵士さんは長い鉄砲を持って立ってらして、
その隣は、椅子に座る男性がスマホをいじってらして、
さらにその隣は、インド民族衣装の女性が裸足で石の階段に座ってらして、虚ろな目で斜め下に見つめている。
それぞれのなんとも不思議な感じで、わたしはずっとその一枚を眺めていました。
それと、偶然に日本のJ大学とW大学の先生たちと出会いました。との写真も。
Yちゃんの話だと、いろいろ聞かれたふみは、最小限に自分の情報を答えて、「四月からどこの中学に入るんですか?」と聞かれて、
「公立中学です」と答えたそうです。
なんでかしらね、ふみ、知らない人を警戒しているのかしらね。
Yちゃんの話しによると、ふみ、今日は爆発しました。
きっかけは、お参りのときに、ふみは、喉が渇いたと、けど、聖地の中では、売店がありません。
気温は高いので、ふみはお水が飲みたいですけど、お参りが終わるまで、待つしかないです。
皆さまは我慢している中、ふみは、帽子を地面に投げて、「なんで毎日毎日こんな勤行しないといけないのか!やってらんない!」って、爆発して、一人で遺跡から出て行ってしまいました。
Yちゃんは、ふみはむやみに行ってしまうと思えないので、黙って待っていました。
ふみは、ぐるっと一週回って、また帰って来ました。
仏跡を追って、聖地巡礼。
早朝に出発し、長距離バスで移動、聖地に着いたら、まず1時間座りっぱなしの勤行。
それから礼拝、お布施。
毎日毎日、この内容です。
衣食とも不自由の中、12歳のふみは、とうとう耐えられなくなったようです。
Yちゃんと口論。
キャプテンは、Yちゃんの通訳を通して、ふみに「修行というのは、繰り返し、繰り返し、とのことです。地道に繰り返し。派手なことはない」
ふみ「なんで?なんの意味があるの?」
キャプテン「例えば1日3食のご飯、食べないとダメなんでしょう?修行はそれと同じ、今日やる、明日やらない、この場所でやる、あの場所でならなくていい、そんなことはないです。修行は、毎日、コツコツ。強いて言えば、聖地にたどり着いてから、修行をする、ではない、この旅、朝起きて、バスの中、全部含めて修行なんです」
ふみは「なんのため⁈」とか、ずっと納得できないままでした。
Yちゃんは、しばらくふみを説得して、修行どうこうより、まず人様にご迷惑をおかけではいけないこと、など。
しまいには、ふみに、コーラとチョコレートを買って、だいぶ機嫌が直ったといいます。
ふみは、バスの中ずっと無言に外を見ていたと言います。
何を考えていたのでしょうね。
ふみは、誰かの話に、無条件に従う子じゃないです、小さい時から。
疑問を抱いて、納得がいかないと、絶対従わないタイプです。
本人は哲学授業に惹かれるのは、それもあるかもしれないですね。
哲学というのは、疑問を抱いて、それを検証する、とも言えますものね。
ふみは、常に自分の考えを持って、いろいろ疑問を抱いています。
納得しないと従わない。
これは、今の情報が飛び交うこの社会には、必要なのかもしれません。
ただ、それによって、周りがたいへんなんです、本当に。今回の場合のように。
彼がやりたくないのならば、やらないで、放っておくしかないと思いますけどね〜
自分の行動は自分で責任を持って、周りにご迷惑をかけないように、それだけ守れば、あとは彼の思った通りで、仕方ないじゃないでしょうかね。
でも本当、Yちゃんは、たいへんですね〜
毎日ふみの分のお洗濯物を全部手洗いして、ふみの体調を配慮して、ふみの食事を心配して、
この三週間、御心労、考えるだけでも、申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちがいっぱいでございます。
Yちゃんが「でも本当にいい子育ったね。みんなに好かれて、素直だし、可愛い。明るいし。それになにより、優しいよ、感動するくらい優しい子よ。オーラもあるのよふみちゃん。どこに行っても、一目おかれる存在、ふみちゃん、オオモノになるわよ」