寒蝉
砂時計って、じーっと見てしまうものの一つですね。
ヨガ先生も、よく砂時計を持っていらっしゃいましたね。
先生が他界して、半年になりました。
お墓はあまりにも近いので、ちょくちょく手を合わせてまいります。
この夏は暑すぎて、長くいられません。
お線香をつけて、「先生っ」と手を合わせて、すぐその場を離れることがほとんどです。
熱風を長く吸いましたら、呼吸系統の弱いわたくしには、半分致命的だそうですから。
先生は、戸惑いながら、シャイな笑顔を見せるのでしょうね。
砂時計の中の時間は、ゆったりのような、せいているような。
砂時計と、普通の時計を目の前に置くと、どっちのほうが緊張させるのかしら。
ふみは昼からボクシングジムに行きました。
日曜日も行きましたけど。
今週の土曜日は、また練習試合があります。
電車で約一時間の場所です。
この時期、暦の上には「寒蝉鳴」の時期だそうです。
ひぐらしね〜、鳴き声が聞こえないわ。東京では、聞こえた記憶がないもの。
かなかなかな カナカナカナ
と、ひぐらしは鳴くのです。
夜、テレビで、あるカリスマ添乗員さんのことをやっていて、
彼のツアー、ほかのツアーの倍の値段でも、お客さんが殺到。
見ている限り、特別に面白いとか、もさほど感じさせませんでした。
カリスマ性って、不思議ですね〜、同じ話、ほかの人が言ったら、何もないことですが、
この方から言われると、お客さんは魅力だと思うんのでしょうね。
ふみが「たいへんだ、この人が何か宗教を立ち上げたら、すぐ信者さんいっぱいの教祖になるんじゃない?」
ははは、はは。
おそるべし、謎の“カリスマ性”。