羽田空港

雨が降りそうな天気だが、飛行機を見に、朝9時過ぎ、ふみを連れて羽田空港へ向かった。
羽田空港は何回か利用したことがあるんだけど、直接出発ロビーに行って、あまり建物の中で歩きまわったことがない。


土曜日の山の手線、まあまあ空いてあってるから、ふみにも座席一つ分を座らせた。

ふみはすぐ靴を脱いで車窓から外を眺め、見たものを一々中継してくれる。適当な返事するしかない。
「あ、今のおじしゃん、なにしてるだろうね」「そうね」みたいな。どれの“おじしゃん”のことを指してるのは知らないけどね。


浜松町駅で降りた。
「ママ、モノレールはふみのこと待ってるかな、間に合う?待ってる?」
「待ってる待ってる」
急いでるふみをちょっと待たせて、ホームから見たこの建物に向かってシャッターを。

レトロ雰囲気なレンガーの建物にはいつも惹かれる。


さすがモノレール、高〜い。
ここはまだ隅田川かな。



ふみは私の膝の上に座った。

小さい時連れてゆりかもめに乗って、たいした反応はなかった。もし今なら、きっと大喜びでしょう。



遠くの空に飛行機が見えるようになった。
でもふみを興奮させたのは、やっぱりこれ

持ってる工事現場の絵本と同じ風景。



羽田空港の第1ビルに着いた。
エスカレターで上がったとろこのお土産屋さんでこれを買った、

さらにエスカレーターで上に上がって郵便局からふみのおばあちゃんに送った。

空港からものを送るのは自分が楽しくて。
ちゃんとした入れ物もなく、ガムテープやセロテープと紙を郵便職員から借りて、簡易包装で返って面白い。


なぜかこういう首相などをキャラクターする食べ物に目を行っちゃうね、昔住んでたところにあり得ないことだからかしらね。
ふみは郵便局であっちこっちイタズラして待っててくれた。
住所を書きながら「ふみそれはダメよ」「それはしないよ」を言うのが、もう習慣になった気がする。



空港にいろんな建物あるね。楽しい楽しい。いろいろ回ってるうちに、一軒の食堂っぽいカレー屋さんに通るとき、ふみが「カレー食べたい」と言いだした。
ふみは大のカレー好き、この頃少々辛めのもいけるようになってる。

ふみにはチキン玉子カレー(残酷な“親子カレー”など呼ばなくてよかった)。私は野菜カレー、カレー食べるのは久しぶりだわ。



あっという間に出てきた。
ふみは氷水を飲みながら「からいね」とカレーをパクパク。

からいからいと言ってもジャンジャン食べてるふみに、インド人になればいいのにといつも思う。


ふみはスプーンを置いて、氷水を飲む。お皿に少ししか残ってない。
二人のお皿を片づけた。
途端、ふみ泣き出した。
「カレー〜かれー〜、いやだ、まだ食べるの、ああ〜…」
ふみは大きく口を開いて、大粒の涙がぼろぼろ落ちる。漫画でよく描く子供の泣く場面そのものだ。
なんだ、スプーンを置いたのは、ただの一休みなのか。
少ししか残っていないのに、カラいカラいばかりいうのに、すっかりもういいかと…


ふみは大声で泣く、他のお客に迷惑と思って急いでトレーを返却し、ふみを店から連れ出した。
廊下の椅子に座り、「ごめんね、まだ食べたかったんだねふみちゃんは、ごめんね」とふみを抱きしめる。
「ああ〜カ、カレー、食べるのぉ〜 ああ〜…」ふみは少し納まったが、まだしくしくしてる。

大きい泣き声で頭が少しぼーっとなってきたけど、あの泣き顔なかなか面白くて心の中では笑ってしまった。



真ん中のホールにあるエレベーターに乗って、屋上の展望デッキへ。


展望デッキに結構人がいた、お店もあって、ラーメンなど食べながら滑走路を眺めるもの気分よさそう。



「お〜い、飛行機〜飛べ!」



着陸のばかりで、離陸のは見えなかった。



帰りのモノレールで、発車したばかりで、ふみは眠ってしまった。
眠ってる15キロ近いふみは、余計に重い。買ったお土産とかもあって、リアルに腕が脱臼するんじゃないかと感じる。
乗り換えたりして、やっと駅に着いて、ふみは目覚めた。「あれ?モノレールは?」だって。



飛行機をいっぱい見た一日でした。