御神輿

今日は、近所の神社の夏祭り最後の一日です。

今朝になって、ふみは子供の御神輿に参加したいって言いだして。
なんでよ。
ずっと前から町内に貼ってあった御神輿の担ぎ手の募集の貼り紙を見て、ふみに聞いたんです。
「いやだ、しない!」とふみはあっさり断った。
念のため、掲示板の前に通る前たびに、ふみに確認をしてたんですけど、答えは同じでした。


なのにまた、これはどういう風の吹きまわしかしら。


急な参加は、できるかどうかはわからないけど、ダメもとで出て行って、ちょうど子供御神輿の出発のところでした。
事前に申し込みしていないため、はっぴはもらえないので、ふみはTシャツのままで参加です。
ふみはいつものように、参加したいのに、むずむずし始まって、浴衣のおじさんに、「だいじょうぶよ、しっかりロープ引っ張って」と言われるふみは、わたしの手を握って、
「ママ、今日は帰る、今度参加する」と。
ーーふみの癖なんだ。注目されるのが苦手みたい。知らない人や、慣れていない人には、自分から話を掛けるのはいいけど、向こうから声を掛けてくると、なぜかとても苦手のようなんだ。

まさか「この子をしばらく無視してください」とも言えず、ふみの手を握って、黙って列の中で歩くことにした。


無視されてしばらくして、
「ママ、ふみちゃんこうやって載せるだけ」とふみが。
見てみたら、ふみは手を拳に握ってロープの上に載せてる。

もう…なんていう面倒くさい子。


やがてふみは、ほかの子のように、しっかりとロープを握って引っ張って、強い日差しの中で最後まで歩いて、ご褒美のお菓子とジュースをもらえました。

駄菓子の詰め合わせに、ふみは大喜びでした。
普段、めったにふみに駄菓子など食べさせていないですから。


行列が終わってから、ふみは御神輿の太鼓を叩いてみました。

「ママ、来年ふみちゃんまた参加しますね」
はいはい。どうせ気分またぐるぐる変わるのでしょう。





今日は、久し振りの快晴。こんなにも眩しい空。




ホタルを見たい。ずっと見たくて。
10年余り前に、知人の紹介で、千葉県内のある高校に講演しに行ったことがあります。
留学生活のような内容で(それを、読売新聞の千葉版に記事として載せていました)、講演が終わって、学園祭も参加して、そこでホタルの部屋に入ったのです。
生まれて初めてホタルを見ました。


部屋の中じゃなくて、自然の中のホタルを見たいとの憧れは、あれからずっとありまして。

都内のある山荘の庭に、ホタルがきれいとのことで、そこのレストランを予約して、夕飯を食べたら、お庭に出てホタルが見れる。

この希望を主人に話したら、あまり乗り気ではないようでした。


昨日、ふみにホタルの話しをしました。
「ママはパパにもこの話をしたんだけどね、ほたるを見に行きたいと」
「パパなに言う?」
「あまり反応がなかった。ね、ふみから言ってみてごらん、パパきっと行くって言うよ。ね?」
「わかった、言ってあげる」


今日ふみにその話を聞いたら、「忘れた」とのことでした。
(-_-)

パパが帰ってきてから、わたしはふみにひそかに「ほたるの話」と誘導したのです。
「あ、パパ、ママほたるを見たいってぇ」とふみは大声で!(^^)!

そのままやん!