梅雨明けた
関東地方は、今日梅雨明けと発表された。
平年より6日早いんだって。
保育園にお迎えに行ったら、ふみはお友達とブロックで長〜い“電車”を作って遊んでた。
お友達に「ママ来たよ」と教えられ、ふみはこっちを振り向く。
ふみの顔は一気に嬉しそうになり、こっちに向かって走り出そうとする。
けど、それはただの一瞬でした。
ふみはちょっと不機嫌な顔をして、
「ママ、もうちょっと遅く来てよぉ〜」と。
またぁ?バカね、ふみは。
最近はこのモードに入ってる(ちなみに少し前は「いやだ、パパがいい」)。
たまに玄関まで来てウロウロしてママを待っているふみは、「もっと遅く来てぇ」と言ってしまう。
本当にこの子は素直じゃないわ。ひねくれ者。
S君のママもお迎えに来た。
S君は手に持ってるおもちゃを離して、満面の笑みで「ママ、ママ」とママに向かって走って行った。
親子しっかり抱擁しているのを見て、思わずため息つくわたし。
まだ不機嫌そうに突っ張ってるふみを見て、
「わかったふみ、じゃ帰るね」と言った。
ふみはちょっとびっくりしたようで、まもなく、小さい声で「イヤだイヤだ」と言って、涙が出てきた。
もっと素直になれないのかしらね、ふみは。
面倒だし、「自分の気持ちを素直に言えない人は損するよ」と何回も言ってあげたのにね。
先生が来て、
「ふみ君どうしたの?ママがいい、ママがいいという口癖なのに?」と、またわたしに向かって「ふみ君ってこんな感じが多いですね。明らかに好きな先生なのに、わざと、いやだ、好きじゃないもんとか言って。まあ、わたしはふみ君のそういうところが男らしいなと思って、好きよ」と。
そうか〜
帰り道で、
「ふみ、何回も言ったけど、人間はやっぱり素直が一番、そんなひねくれた表現は、人に誤解されるし、損ばかりするわよ」
「損していい」
「え?」
「損してもいい!」
「…」
ああ〜この子、小学生や中学生になると、好きな女の子に不機嫌な顔して、「お前なんか全然好きじゃないよ」みたいなバカな男の子だろうね。
まあ、ふみなりの“美学”でしょうかね。
「ふみちゃん、Sちゃん今日、あのキティーちゃんのクシ使った?」。今日はプールで遊んだから、女の子はヘアブラシが必需品になる。
「え?使ったと思うよ」と、ふみはさりげない顔して言った。