蒙古斑

朝から雨でひんやりしています。
ふみと、お寺に、仏器磨きに行きました。

「ふみ、ママの言うことをちゃんと聞いて、イタズラなんかしちゃダメよ。あとは、途中で帰りたくなったとか言いだしたりもダメだからね」


ふみは、おじぎするように、頭を大きく上下させ、一々「ハァ〜イ」と答えます。


お寺で、ふみはエプロンをつけて一生懸命、仏器を磨いてました。


「これは?シンケンジャーの武器?」

「ブッキよ、ブキじゃないんだから」


まもなく、ふみはこの地味な作業にあきてしまったようで、部屋中うろうろしたり、ごろごろしたりしていました。


でもわりとお利口で、頼まれると、みんなに竹の串などの道具を配ったりしてました。
「お腹がすいた」と言ったが、終わってからお弁当を食べるねって言ってあげたら、ちゃんと我慢して、作業が終わってから、みんなと一緒にお弁当をいただきました。

お弁当のおかずを食べて、ご飯は一口しか食べませんが、差し入れの「濡れ煎餅」を3枚も食べました。


わたしは、このエプロンをつけて、軍手をはめて、静かな職人っぽい作業が、わりと好き。


「ふみ、S君のママは赤ちゃんが生まれたかな」、ふみと同じ組の子のお母さんが大きいお腹をしていたから。

「…、今度聞いてみるね」とふみは何かを思い出そうとしたけど、思い出さなかったようだ。

「ねママ、赤ちゃんって、うんちもオムツにするよね」
「そうよ、ふみちゃんもそうだったよ」
「うんちしたら、洗ってあげるよね。じゃ、ふみちゃんうち、やっぱり赤ちゃん飼わなくていいね」
「飼わない?はははは、そうね、飼わないほうがいいね、うちはふみちゃん一人を飼ってるのもう充分ね。そういえば、ふみちゃん生まれた時に、蒙古斑がすごかったよ、今はだいぶ薄れてきたね」
「もうこはんってなに?」
「お尻あたり青くなってる」

それを聞いたふみは、大きい鏡の前に行って、背中を鏡に向けて、お尻をだして、鏡を振り向きながら、ジャンプをしてる。

やや高い位置にある鏡からは、お尻が見えないふみは、そうやって蒙古斑を確認しようとしてたのでした。



昨日の夕方に撮った西の空。