おすもうさん

ふみと久しぶりにデパートに行った。

これまで、特にわたしの買い物だと、ふみはいつも退屈そうで、ジャマをしたり、帰ろうよ帰ろうよとばかり言う。

最近は、ふみはわりと黙ってわたしのお買い物についてくれてる、だからデパートまで付き合ってもらおうと。


この真っ赤なレインシューズを買った。
試着して、ふみに見せて、
「うん、これいい」と言ってくれたので、決めた。

これで雨が楽しみになるね。


買い物中、混雑の中、ふみは近くの椅子に行って、
「ママ、ふみちゃん、ここで待ってるからね」と、おとなしく座って待ってくれてた。
たすかるぅ〜


帰りの電車の中、わたしの隣に、浴衣姿のお相撲さんが立っていた。

あまりにも大きいので、ふみの視野に入りきれないため、ふみは全然気付かなかった。

教えたいけど、本人の目の前で、まさかそんな失礼なこと。

ふみはドアの前に立って、外の景色を見ている、時々「ママ見て」とわたしに声をかけてくれる。


途中、働いてるクレーン車を見かけて、ふみは振り向いて、「こんな高いよ」と言って、顔を上に向けたら、どうもお相撲さんが、やっと視線に入ったふみは、
「あっ」と言って、話が止まって、また外を見る。
けど、やっぱり気になるようで、振り向いて、お相撲さんを仰ぎ見た。


駅に着いて、ホームを歩いた時、
「お相撲さんいたね」とわたしが言うと、
ふみは、
「あれはお相撲さんじゃないよ、炭酸の瓶がぶら下がってるから」
「炭酸の瓶?どこに?」
「まわしに」と、ふみは言いながら腰あたりを指さす。

「まわしじゃなくて浴衣の帯ね」。
(ふみはお相撲さんだから、腰に回してるものを、みんなまわしと言うと思ってるからかな。)


へぇ〜気付かなかった、帯に炭酸飲料をぶら下がってる?本当かな。
でも例えそれが本当でも、なんでそれで、ふみの中で、もうお相撲さんじゃなくなるの?
品格を問う問題だとか(*^_^*)


お昼は、うどん屋でおうどんをいただいた。
最近発見したおいしいうどん屋さん。
関西じゃ結構有名らしい。

この頃ふみは、やっと天ぷらを食べられるようになった。
うどんに対しては、まだイマイチ。


お子様セットの黒米おにぎりをとても気に入ったようだ。



うちに着いて、さっそくふみはわたしの赤いレインシューズを履き、シンケンジャーレッド!と喜んでる。