深大寺
夕べはパパがいないせいか、ふみはゴロゴロしてなかなか寝ない。
パパに携帯電話をかけて、ふみは昼間音楽教室で歌った歌を、同じく大きい声で、パパに歌ってあげた。
「♪お母さん、あのね、夕焼けはなぜ赤いの、お空がね、赤いパジャマに着替えだの、真っ赤っか、真っ赤っか〜」と、やはり叫びに近いや。
それから電気を消して、暗い中、ふみはずっと口止まらないでお話しをしてた。
「高見盛が、負けて、もうボロボロですって言ったね」
「うん、そういえば、言ってたね確かに」
夕方、ふみと一緒にテレビ中継の大相撲を観てた。
ふみ、よくその“ボロボロです”を覚えてるね。
「ママ、高見盛、塩をこんな小さく撒くから、弱いから、負けたね。塩を、こ〜んな高く撒いたあの紫のマワシの人が勝ったね。やっぱり塩高くしないとダメね、どうして高見盛塩高くしないの?」
「いつも高く撒いてるけどね、ボロボロですから、できなかったんじゃない?」
「ママ、すみれ組は、もう屋上で遊ばせないの最近」
おや、勝手に話題を変えたね。
耐震改修工事のあと、保育園の屋上は整備一新、広々で、ふみたちすみれ組は屋上でコンビカーで遊ぶのがとても楽しみで、屋上までみんな一緒にエレベーターに乗ることも楽しくてしょうがないみたい。
そういえば、最近の連絡帳に、よく、隣公園で遊びました、と書いてますね。
「どうして?どうしてすみれ組は屋上まで行かせなくなったの?」
「すみれ組は、お片付けしないからって。」
「なるほど」
ははは、いいね。
そうやってふみはしゃべりながら、やっと眠った。わたしもそのまま眠ってしまった。
ふみには遅い就寝時間だが、わたしにはいつもより早いけどね。
今朝、6:40にラジオからのラジオ体操の音楽が聞こえた途端、ふみはコロンと起きて、自己流のラジオ体操を始めた。
早起きだから、深大寺に行こうか。
8時半過ぎ、ふみと出かけた。
みずきしげるさんはここ、調布の、名誉市民らしく、今度のNHKのテレビ小説の「ゲゲゲの女房」はここを舞台としてるみたい。
そば団子を頂く。
そば粉なので、さすがに軽い。
お昼は、おいしい深大寺そばを頂きました。
さよなら深大寺と妖怪たち。