十五的月亮十六圓
今日は久しぶりに晴れて、やや暑い。
午前、ふみと絵画館前に遊びに行こうと出かけて、絵画館の近くに行ったら、建て替え中だった神宮外苑前の子供遊園地が、久しぶりに開園してた。
親子連れが多くいて、ふみに、入る?と聞いたら、うん!と言うので、入った。
昨日と今日は開園したばかりなので子供の入場券は無料(大人は300円だけど)
ふみ、入った途端、もうわたしの手から離れて、遊具へ向かって走って行った。
人混みの中、すぐ見失うほど。
ふみは、だいぶ大胆になってるねって、こうやってだんだん親離れをして行くんでしょうねって、そのはしゃいでる小さい背中を眺めて、なんだか感慨深くなるわたし。
小さい頃のふみは、綿菓子が怖くて、食べるのも触るのもダメだった。
今日は、急にふみが「綿菓子が食べたい」と言い出して、綿菓子のおじさんに一個頼んでみた。
おじさんが作ってる間、ふみは、「ね、どうして綿菓子作ると思ったの?」「袖に綿菓子ついてるよ、クモの巣みたいね」と、ずっとおじさんに話しかけてた。
綿菓子出来上がり。ふみは「熱くない?だいじょうぶ?」と言いながら、がぶりと食べた。
「おいしいね。うん!綿菓子最高!」とふみは、あっという間、口の周りにべとべとする白いひげができた。
同じ保育園の子が二人もいて、ふみはさらにハシャグ。
この結構高い滑り台は、さきに階段を登って、それから梯子を登らないと滑れないの。
ふみ、急な階段をさっさっと登ったけど、それからの梯子が怖かったみたいで、降りてきて、
「ママ、一緒に上がって、ふみそこ登りたいの、助けて」とわたしの手を引っ張る。
え?! ママが登るの?ちょっとそれは… (ママだってこわいよぉ)
仕方なく一緒に梯子まで登った。(やっぱりこわいっ)
「ふみちゃん頑張って、だいじょうぶよ」とふみを励ましながら、できるだけ下を見ないようにするわたし。
ふみ、一人で慎重に梯子を登った!
それから、滑り台の入り口に入って、その長い長い滑り台を滑った!
すばらしい〜
ふみは大喜び。降りた途端また走って階段を登りに行った。
何回も何回も。
一人で行くのは、ほとんど大きい子、その中に混じってるふみは、なんという逞しさ!
やがてちょっと疲れてきたようで、ふみを説得して遊園地をあとにした。
やっぱり大好きな絵画館前の噴水を見たいと、ふみはいくらお腹がすいても我慢する。
噴水のあるところ、なんと、睡蓮が咲いてる。この季節にちょっとびっくり。
「ママ抱っこ」、ふみは疲れたんだろうね、抱っこをおねだりなんて、お腹もすいてるしね。
16キロあまりのふみを抱っこする。
「ふみ、元気で、明るい子で、ありがとうね」とわたしは思わず言った。
「うん!…、ママ」
「なに?」
「暗いとダメなの?」
「いや、ダメじゃないけど、それも性格だからいいけど、明るいとママは安心かなってこと」
「うんわかった」
ははは、暗いとダメ…
ふみと、ふみが大好きなイタリアンをいただいた。無言で一生懸命ピザをかじるふみを見て、微笑む自分がいるとわかる。
よほどおいしいだろうか、食べ終わってふみは、「ママ、もう一回食べる」と言った。
ないない、お腹がパンパンじゃないか。
夕食は、知人たちとの例年の中秋の食事会、今年は事情があって一日遅れだけど。
今日のお月さまも、まんまるでした。