中秋の明月

音楽教室は11:10から。雨が降っているけど、いつものように少し早めに出てお散歩でもと思った途端、さっきまで、しとしとの雨が、急に土砂降りになった。


仕方なくお散歩を断念して、時間になってから出かけた。


雨だから、ふみ、すぐ長靴を選んだが、音楽教室でよく前に行って歌ったり、ジャンプしたりすると考えて、普通のスニーカーがいいとふみに伝えた。

雨の中しばらく歩いて、雨水がいっぱい溜まってる窪みがあった。

ふみ、少し迷いもなく、スニーカーのままジャンプしてその窪みに入った。



うちに戻って靴を換えた。

時間ぎりぎりなのに、何てことしてくれるのよ!もう〜あきれて言葉もない。


黙って早足で歩くわたしを見て、ふみは小走りについて、
「ふみちゃん泣かない、ふみちゃん泣かないもん」とブツブツ。
泣きたくなるのは、こっちよ!


音楽教室、なんとか間に合った。
今日は2人お休みで、男の子がふみ一人だけ。
前回と同じく大きい声で歌ったりしてた。


虫さんの歌の「♪りんりんりんりん、がじゃかじゃ、ちんちろちんちろ、ごろごろ…」のところ、
ふみはなぜか“がじゃがじゃ”を、“じゃがじゃが”と歌ってしまう。しかも一旦じゃがじゃがが始まったらもう止まらない。
一人で「じゃがじゃがじゃがじゃが」と歌って、ウケて、笑いが止まらないふみでした。



昼寝から、なかなか起きようとしないふみの耳元に、携帯電話をテレビのモードにして、放送。
何回も何回も、やっと不機嫌そうに起きたふみ。


お買い物に付き合ってもらうために出かけて、ふみは不機嫌のまま。その顔を覗きこむわたし。
「なんなの?その顔は、行きたくない?」
「行きたいからこの顔してるの!」とふみが。


一緒に行ってもらうのは新宿歌舞伎町にある中国のお店。
“湯圓”というお団子を買った。
冷凍ので、黒ゴマ餡とピーナツ餡のがある。


饅頭を買った。餡子のない中国の饅頭。
花巻を買った。小麦粉製品。
干豆腐を買った。発音を当てて“看到福”と名付けてる。さすが中国人。
窩窩頭(WOWOTO)を買った。とうもろこしの粉でできた饅頭。これは懐かしすぎる〜


しかし歌舞伎町は騒々しいわ〜 人も音も光も。
ふみはやや緊張してる様子でわたしの手をしっかりと握りしめてた。

お店の店員さんと普通に中国語で話してるわたしに、
「え〜〜〜、なに言ってたの?ふみちゃん全然わからない」とちょっと動揺してたみたい。

お店をでて、ちょうど観光客らしき中国人の団体が通って、みなさん大きい声で、しゃべりながら、なぜか一人一個ずつミカンを持って食べてる。
「種は道に吐き飛ばしちゃダメって、袋あるよ袋」と一人派手な女性が、口からミカンの種を袋の中に吐き飛ばして言った。

経済高度成長時期の日本人も、このボリュームで喋ってたのかもねと考えたりして。
ふみはさらに小さくなってる。


夕方、雨上がりの空に、お月さまが顔を出しました。
パパが望遠レンズで、ベランダで撮った中秋の名月





さっそく買ってきたお団子を頂きました。



送ってもらった月餅です。



但願人長久
千里共婵娟